2020年度 活動報告News 2020
朝日新聞に掲載
朝日新聞10月22日(木)の朝刊に、分子遺伝部門の松山誠部長のインタビュー記事が掲載されました。
松山部長は、今年のノーベル化学賞を受賞したゲノム編集についてや、重井医学研究所が開発した
新しい技術、現在行っている遺伝性腎臓病の研究などについてわかりやすく解説しています。
朝日新聞デジタル https://www.asahi.com/articles/ASNBP733VNBHPPZB00H.html
第7回 夏の科学実験教室を開催
分子遺伝部門は重井医学研究所附属病院の小児療育センターと共同で、小児療育を利用されている
子どもたちを対象に、第7回 夏の科学実験教室━身近な野菜からDNAを取り出してみよう!━を
8/14(金)と8/17(月)の2回開催しました。
今年はマスクやフェイスシールドの着用、ソーシャルディスタンスを保つなど、新型コロナウィルス
感染対策をしっかり行った科学実験教室となりました。
最後には松山部長から子どもたち一人ひとりに修了証が手渡されました。
松山部長が研究助成を受賞
分子遺伝部門の松山誠部長が、公益財団法人ウエスコ学術振興財団の研究助成対象に選ばれました。
研究課題は「rGONAD法を用いたアルポート症候群モデルラットの作製とその機能解析」です。
詳細は、ウエスコ学術振興財団のホームページをご覧ください。
http://www.wesco.co.jp/zaidan/status/
古家野研究員が研究助成を受賞
分子遺伝部門の古家野孝行研究員が、公益財団法人 山陽放送学術文化財団の
第57回(令和元年度)学術研究助成において、学術奨励賞を受賞しました。
研究課題は「モデル生物を利用した遺伝性腎疾患の分子制御基盤の解明」です。
本人コメント:4回目の挑戦でやっと受賞できました。
今まで行ってきた研究スタイル・内容とは少し異なりますが、
良い結果を出せるように頑張ります!!
公益財団法人 山陽放送学術文化財団 http://www.rsk.co.jp/company/zaidanjyosei.html
【研究内容】
遺伝性腎疾患である多発性嚢胞腎(PKD)は、腎臓に多数の嚢胞が形成され、肥大化と共に腎機能の
低下する疾患である。原因遺伝子は既に同定されているが、創薬の基盤となる細胞および分子レベル
での病態の理解は進んでいない。PKD2はTRPチャネルであるPolycystin2をコードしており、細胞内
カルシウム濃度の調節に関わるが、その詳細については不明な点が多い。一方、単細胞真核生物であ
る分裂酵母は分子遺伝学的実験の容易さに加え、ヒトの遺伝子が機能的に保存されていることから、
モデル生物として利用され、がんなどヒト疾患の発症・病態メカニズムの理解に大きく貢献してきた。
本研究では、多発性嚢胞腎の原因遺伝子PKD2が真核生物間において高度に保存されていることに着目
し、分裂酵母をモデル生物として、PKD2の細胞内における機能、さらに関連するシグナル経路の解明
を目指す。これまでとは異なる研究アプローチ、視点から多発性嚢胞腎の病態に迫りたい。