2018年度 活動報告News 2018
松山室長が朝日新聞に掲載
分子遺伝部門の松山誠室長が、1月13日(日)の朝日新聞朝刊の「人ひと」に掲載されました。
●重井医学研究所附属病院Facebook
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重井医学研究所附属病院-428528627213365/
●朝日新聞デジタル
https://www.asahi.com/articles/
ASM194WVXM19PPZB00D.html
●朝日新聞社Facebook
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日本分子生物学会年会で発表
11月28~30日に横浜市のパシフィコ横浜で開催された第41回日本分子生物学会年会で、松山誠室長が
ネッパジーン株式会社主催のバイオテクノロジーセミナーで講演しました。
松山室長はワークショップ、ポスター発表も行いました。友野靖子部長、古家野孝行研究員、難波真澄研究助手も
それぞれポスター発表を行いました。
松山室長がTrans Chromosomicsシンポで講演
分子遺伝部門の松山誠室長が、11月8日に鳥取大学で行われた第1回Trans Chromosomicsシンポジウムにおいて講演しました。
日本腎臓学会で優秀演題賞を受賞
分子遺伝部門の松山誠室長は、6月8~10日に新潟市で開催された第61回日本腎臓学会学術総会にて発表を行い、
900近い演題の中から優秀演題賞に選ばれました。
受賞した発表課題は「新たなゲノム編集技術rGONAD法を用いた遺伝子改変ラットの作製法」です。
岡山興除地区の子どもたちが来所
8月4日(土)の午前中に岡山興除地区の子どもたちが来所しました。
小さい手で一生懸命タマネギをハサミで切ったり、すりつぶしたりしている姿がとてもかわいかったです。
倉敷青陵高校の1年生20名が来所
8月1日(水)午後より、倉敷青陵高校の1年生20名と引率の先生1名が職場体験のため来所されました。
施設の見学や実習などを2時間程度行った後は、実際の研究内容についてや進路・将来についてなど、
さまざまな質問に研究所スタッフが答えました。
この体験が、生徒さんたちの将来や夢を考える役に立てばと思います。
「女性科学者を応援する男性リーダー」に選出
分子遺伝部門の松山誠室長は、7月18日にフランス大使公邸にて開催された「2018年度ロレアル―ユネスコ女性科学者日本奨励賞」の授賞式に参加し、「女性科学者を応援する男性リーダーとして」に選出されました。
また、ロレアルとユネスコの新しい取り組みのスタートを記念したトークセッションに、男性研究者代表として登壇しました。
古家野研究員が学会発表
6月18日から20日まで広島国際会議場で開催された第3回日本ゲノム編集学会にて、分子遺伝部門の
古家野孝行研究員が新規ゲノム編集ラット作製法 rGONADについて口頭発表を行いました。
●ゲノム編集学会HP http://jsgedit.jp/
基礎生物学研究所で招待講演
分子遺伝部門の松山誠室長が5月18日に基礎生物学研究所(愛知県岡崎市)で招待講演を行いました。
当日は、rGONAD法について活発な議論が交わされました。
●基礎生物学研究所HP
http://www.nibb.ac.jp/event/cat114/18/04/post_1009.html
rGONAD法がBMC Series blogに掲載
BMC Biotechnologyに掲載された新規ゲノム編集ラット作製法 rGONADが、4月26日にブログにて特集されました。
●BMC Series blog
http://blogs.biomedcentral.com/bmcseriesblog/2018/04/26/rgonad-new-simple-method-genome-editing-rats/
分子遺伝部門の研究成果が朝日新聞に掲載
重井医学研究所の分子遺伝部門・東海大学・鹿児島大学の研究グループが開発し、BMC Biotechnology で
発表した新規ゲノム編集ラット作製法 rGONAD が、4月17日(火)の朝日新聞朝刊に掲載されました。
研究成果が BMC Biotechnology に掲載
新規ゲノム編集ラット作製法
rGONAD (Rat Genome-editing via Oviductal Nucleic Acids Delivery)
~疾患モデル動物の開発がより簡便に~
重井医学研究所(岡山市)分子遺伝部門の小林朋絵副主任研究助手・難波真澄研究助手・古家野孝行研究員・
松山誠室長と東海大学・鹿児島大学のグループは、受精卵を体外に取り出さずに遺伝子改変ラットを作製できる手法
rGONAD法 (Rat Genome-editing via Oviductal Nucleic Acids Delivery)の開発に成功しました。
この研究成果は、オープンアクセス誌であるBMC Biotechnologyに4月2日発表されました。
研究グループは、これまで腎臓病、肥満や高血圧などの疾患モデル動物であるラットに着目し研究を行ってきました。
今回の研究成果により、これまで遺伝子改変が困難であったラットにおいても簡便に作製できることが明らかになりました。
今後、ラットの疾患モデル系統を用いた基礎医学研究や、マウス・ラットと比較して胚操作が困難であるブタ、ウシなど
家畜への応用も可能であると期待されます。
<背景・期待される成果>
遺伝子改変マウスは、ヒト疾患モデル動物として古くから研究に利用されてきました。近年では、ZFN, TALEN,
CRISPR-CAS9といったゲノム編集技術が次々と登場し、ES細胞を使わない遺伝子改変マウスの作製方法が爆発的に
広まりました。また、2015年には遺伝子改変マウス作製を簡便にする手法「GONAD
(Genome-editing via Oviductal Nucleic Acids Delivery)法」が開発されました。この研究により、マウス体外に
受精卵を取り出すこと無く、卵管内にある着床前の受精卵の細胞膜に微細な穴を開け、細胞外の核酸・タンパクを
受精卵に入れることで着床前胚のゲノム編集を行い、特定の遺伝子が改変されたマウスを作製することが可能になりました。
一方、ラットも、腎臓病や肥満など様々な疾患モデル動物として古くから利用されてきました。マウスよりも
個体サイズが大きく、扱いやすいなど実験的利点があります。また、高血圧や腎炎など、マウスでは再現できない疾患に
対する医学研究が盛んに行われています。しかし、ラットはマウスと異なり、2010年頃まで遺伝子改変ラットの作製は
できませんでした。近年においても、遺伝子改変ラットの作製は、受精卵の取り扱いやマニピュレーターによる
マイクロインジェクションなど非常に高度かつ専門的な技術が必要であり、ラットの研究の障害となっていました。
本研究では、肥満や高血圧など代表的な疾患モデル系統が存在するラットにおいて、遺伝子改変ラットの作製を簡便に
するrGONAD法の開発に成功しました。今後rGONAD法は、ラットの疾患モデル系統を用いた基礎医学研究だけでなく、
マウス・ラットと比較して胚操作が困難であるブタ、ウシなど家畜への応用も可能であると期待されます。
<掲載誌情報>
雑誌名:BMC Biotechnology
論文タイトル:Successful production of genome-edited rats by the rGONAD method.
著者:小林 朋絵、難波 真澄、古家野 孝行、福島 正樹、佐藤 正宏、大塚 正人、松山 誠
掲載日:イギリス時間 4月2日付
研究成果が Genome Biology に掲載
東海大学の大塚正人准教授らと重井医学研究所分子遺伝部門の古家野孝行研究員・松山誠室長などとの
共同研究グループは、簡便に遺伝子改変マウスを作製する技術 i-GONAD法を開発しました。
本研究成果は2018年2月26日、英国のオンラインジャーナルの科学雑誌「Genome Biology」に掲載されました。
論文は、下記のHPをご覧ください。
Genome Biology HP