■ ビオトープ リサイクル「蜂ハウス(蜂宿)」プロジェクト?
(2023年3月28日)
ビオトープの壁面に、小さなお家型のものがかかっています。
今年実験的に作ってみた「蜂ハウス(蜂宿)」です。
▲こんな感じに壁に引っかけています。右手の針葉樹にもぶら下げ型を設置。 |
ハチの仲間のドロバチやハナバチなどの仲間は、母ハチが花粉や幼虫などを子どものための食べ物を隙間に詰めて産卵種類がいます。人工的にその隙間を作ってハチを呼び寄せてみようという試みです。
その隙間は、わらぶき屋根のアシやススキの茎の穴だったり、垣根の竹筒だったり、園芸の支柱だったり、種類によって様々。
まず今年は "適当〜に" 設置して様子を見てみることにしました。
さてハチは来てくれるでしょうか。
■ 蜂ハウス(蜂宿)ができるまで
発端は、職員自宅庭から「ヤモリハウス」が出てきたことです。
「ヤモリハウス」はヤモリを呼び寄せる隙間をもつすみかで、雑誌に紹介されているのをみて自作しました。しかし肝心のヤモリは来てくれず、ゴキブリのすみかになっていたことも…。
そのうちに庭隅で忘れられていましたが、20年以上の年月を経てみつかりました。
こんな状態。
作成当時はぴかぴかでしたがー
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▲発掘された状態、可愛いヤモリ柄もホラーチック。 |
▲屋根近くにはチョウセンカマキリ卵嚢が。実は中にはゴキブリ卵鞘あり。 |
見事なまでにボロボロです。
そして近くにおいてあった園芸用の支柱の中にドロが詰まっていて、穴の中が蜂の巣になっているのを見てらめきました。
このヤモリハウスを蜂ハウスへ改造したらいい感じになるのでは?
さっそく表面をこすり、隙間をボンドで適当に埋め、家にあった100均の塗料を塗ることにしました。
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▲ヤスリでこすって、ボンドで穴埋め |
▲ペンキで色塗り。センスが問われる工程だが全て適当。 |
あらどうでしょう。あんなボロボロだったのになんてポップで(適当で)楽しげな色の外観でしょう。
なかなかいい感じではないでしょうか(あくまでも人間目線)
こんどは肝心の中の巣の設置です。
ハチの種類によって、隙間の大きさがかわるので、とりあえず2タイプの家を用意。
○小さな巣−自宅にあった麦のドライフラワーの茎+不要な100均のスダレ。
○大きめの巣−ササの茎。
ササは他の昆虫館職員に相談すると、すぐ切って持ってきてくださいました。感謝!
切って中へ突っ込めば、
完成です! しかも0円リサイクル!
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▲この断面がいい感じ |
▲見栄えもオッケー。自画自賛 |
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「ちょっと蜂が巣を作るには筒の長さが短いのでは?」
アドバイスも受けますが、とりあえず今年はリサイクルで様子見で、また来年の課題ですね。
翌週、昆虫館へ出勤すると館長による、これぞエコな新作が届いていました。
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▲蜂ハウス対抗企画?
館長作成の超リサイクル簡単蜂ハウス! |
ペットボトルに竹を突っ込んだだけの、より簡単に実用重視でできている廃材利用な0円蜂ハウス!
さて2種類の0円リサイクル蜂ハウス。
どうなるでしょうか。楽しみに観察したいと思います。
→蜂ハウスはどうなった??2023年版を見る
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