オオバコは日本全土の道ばたやあれ地、山道などに生育する多年草です。(オオバコの仲間についての説明はこちら)。少ししめったようなところに生えることが多く、きれいな花もさかない植物ですが、よく観察してみると面白いところがたくさんあります。そのひとつが、花が終わった後の果実で、茶色になった花穂に、長さ5mm程度の小さな果実がたくさんできています。果実の中の種子が熟すと、果実は中央からまるで「ガチャガチャ」のカプセルのように割れます(このような果実を「蓋果(がいか)」と言います)。
また、種子は水にぬれると、ねばねばの粘液を出します。この粘液は、人のくつの裏などに種子がくっ付いて運ばれたりするのに、役に立っていると考えられています。 道ばたや庭のすみに良く生えている植物ですので、熟した果実を見つけたら、種子もふくめて観察してみて下さい。小さいので、虫めがね(ルーペ)があると良いかもしれません。