倉敷昆虫同好会
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虫たちの素顔
 
 ウスバキトンボ Parnara guttata (1)
 

 障害があっても生きている (2009.8.16)

 河川敷の草原で仲間が飛び交っている中で、この個体は草陰で休んでいました。見ると、右後翅がうまく伸びきっていません。ああ、身体障害者でした。自然界では生活保護制度なんてありませんから、厳しそう。がんばれ。
 それにしても、この種は海を渡る能力を備えたすごいトンボですね。地球規模で熱帯から温帯にかけて広い範囲に姿を見せることなど、トンボ界ナンバーワンで、見かけによらない、あなどりがたい優勢種だと思います。(青野孝昭)

ウスバキトンボ 岡山市 (2009.8.16)
岡山市 (2009.8.16)
 
 ウスバキトンボ Parnara guttata (2)
 

 飛翔中の脚のしまい方がおもしろい (2010.9.24)

 高梁川から取水する水門の近くで数匹のウスバキトンボが群飛し、飛び交っていました。堤防の裾に陣取り、空に向かってチャンスを狙っていたところ、偶然、一匹がファインダーの視界を横切りました。撮れた画像で見ると飛翔中、中脚、後脚は胸部下面にたたんでいますが、前脚は頭部の後ろ、胸部の前面に折りたたんで、空気抵抗を少なくしているようでした。
毎年、姿を見せる本種も冬が来ると全て死滅し、翌年は、また、南方から海を渡って飛来し、増殖を繰り返す生命力の強さに驚きます。(青野孝昭)

ウスバキトンボ 岡山県倉敷市酒津 (2010.9.24)
岡山県倉敷市酒津 (2010.9.24)
 
 
 
 

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倉敷昆虫同好会事務局
〒710-0051岡山県倉敷市幸町2-30しげい病院1階倉敷昆虫館研究室内
 
電話:086-422-8207 
E-mail:
kurakon@shigei.or.jp

 
倉敷昆虫館はしげい病院の1階にあります。展示および収蔵標本は主に倉敷昆虫同好会員による半世紀以上の調査活動の成果によるものであり、そのうち3200種14000点を展示しています。  
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