● 翅端が黒いのはオスだけ (2011.7.5)
写真の個体は翅の端先が明らかに黒いので、ツマグロバッタの端黒というネーミングが納得できます。ただし、それはオスだけに言えることで、メスはそうなっていないので、メスに出会うと困惑します。また、オスでも翅端や膝が黒くないものが現れることがあり、要注意です。 丈の高い湿った草地によく見られます。 日本のほか、朝鮮半島、中国北東部、極東ロシアに分布。(青野孝昭)
岡山県倉敷市浅原 (2011.7.5)
● 翅端は黒くなっていません (2011.8.3)
ツマグロバッタのメスです。湿原の中に敷設された木道の上にいました。翅のつま先は多少濃くなっていますが、オスのように黒くなっていません。また、腹部はぼってりとして、一見別種の如くに見えます。 幼虫の期間がオスより長く、オスは7月上旬には羽化して成虫になりますが、メスは少し遅れ、7月中旬ごろから羽化して成虫になります。(青野孝昭)
岡山県倉敷市浅原 (2011.8.3)
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