● 新鮮な雄のブルーはとても魅惑的 (2009.5.3)
槇谷川ほとりの草地で出会いました。近くの耕作地脇では農夫が除草剤を撒いており、身近な共生者としてのこの蝶も、この付近での生息が脅かされそうです。
この小さなシジミチョウを近縁種から見分けるには、はねの裏面の白っぽさ、後ばねの内角付近に小さなリボン状の突起が着いていること、また、その付近にオレンジ色斑があることを確かめるのがよいでしょうね。雄の翅表は明るいブルーで飾られているのに対して、雌は暗褐色と、とても地味です。
ユーラシア大陸の西欧から極東の日本周辺まで広く分布する旧北区系の種で、熱帯地方には見られません。幼虫はカラスノエンドウ、シロツメクサ、メドハギなどマメ科植物の蕾や花を主食とし、ときに新芽や葉も食べます。年数回発生。幼虫態で越冬します。
(青野孝昭)
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総社市槇谷 (2009.5.3) |
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