● 成熟オスは「とんがらし」のよう (2010.9.9)
高梁川下流域の広い河川敷にできた抽水植物の多い池が、止水性トンボ類の好生息地になっていて、そこにこの個体が縄張りをかまえ、メスの飛来を窺っていました。未熟時には橙黄色をしていた翅は色が抜けて透明となり、体は鮮やかな真っ赤に変色、いかにも成熟オスの風貌を現しています。「とんがらしとんぼ」というと「うんうん」とうなずいてくれる人が少なくありません。ショウジョウトンボというネーミングは伝説上の動物、酒
を好むとされる猩猩(しょうじょう)に由来しているようですね。
中東、アフリカの一部から中国、台湾などを経て日本などに広く分布。(青野孝昭)
|
岡山県総社市富原 (2010.9.9) |
|