● 太い腹部は産卵管刺込み圧の源泉か (2010.7.7)
近年、三室川をせき止めた三室ダムが造られ、三室峡は様相を一変、ダム湖より高い位置に湖岸道路が敷設されています。その一隅に休憩所が設けられ、木製のテーブルと丸太をぶつ切りにした椅子が用意されていました。そこで、弁当を食べようとしたところ、向かいの厚いテーブル板の底面に、このメスバチが何かに執着して離れようとしません。
丸く黒く見える凹みは、ある種のハチが巣穴をふさいだ後のようです。しばらく幼虫の居場所を探っていましたが、ついに産卵管を差し込み始めました。そのとき、腹部背面に現れた透明な膜は何を意味するのか、不思議な光景でした。(青野孝昭)
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岡山県新見市新郷油野三室峡 (2010.7.7) |
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