倉敷昆虫同好会
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虫たちの素顔
 
 セスジイトトンボ Cercion hieroglyphicum
 

水辺の草むらが居心地いいよ (2009.5.9)

 両岸は草付き、底には砂のあった懐かしい用水路、その近くで育った幼い頃、草むらでふわふわと浮かぶように飛んでいたイトトンボ。大人になっても長らく、その名前がわかりませんでした。
 今では立派な図鑑も出て、その正体がセスジイトトンボであることがわかるようになりました。西日本の当地では、近縁のイトトンボから見分ける手っ取り早い注目ポイントとして、胸側前縁を縁取る黒条があります。この黒条が背中から前方に向かって首根っこ辺りまで、接近した2本に分かれていると本種です。雌の体は淡い黄緑色をしています。
 この個体とは草ぼうぼうのため池堤防で出会いましたが、高梁川河原のワンド岸辺でも沢山見ています。コンクリート護岸が施された用水路周辺からは姿を消しました。
 中国大陸から朝鮮半島を経て日本に至る地域に分布しています。 (青野孝昭)

セスジイトトンボ 倉敷市西岡 (2009.5.9)
倉敷市西岡 (2009.5.9)
 
 
 

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倉敷昆虫同好会事務局
〒710-0051岡山県倉敷市幸町2-30しげい病院1階倉敷昆虫館研究室内
 
電話:086-422-8207 
E-mail:
kurakon@shigei.or.jp

 
倉敷昆虫館はしげい病院の1階にあります。展示および収蔵標本は主に倉敷昆虫同好会員による半世紀以上の調査活動の成果によるものであり、そのうち3200種14000点を展示しています。  
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