●吸魂鬼と言われるわけ
体長17mm前後。あまりの暑さに木陰を歩いていたところ、太い幹の表面を這っていました。メタリックな光沢に輝く青緑色の体が熱帯的です。近縁種が熱帯地域にいて南方系種であることを証明しています。
奇抜な習性の持ち主で、自分より体の大きいゴキブリを狩り、脳に針を刺して麻酔させ、更に触角の先端を切り落とします。すると、ゴキブリは自分の意志では動けなくなり、体の小さなハチが引っ張る方向へふらふらと歩き、巣穴へ導かれて行きます。到着すると巣穴で卵を産み付けられ、ふ化した幼虫の餌食になるという結末を迎えます。こうして、セナガアナバチの仲間は吸魂鬼というあだ名をいただいています。(青野孝昭)
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岡山県倉敷市酒津(2015.7.31) |
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