倉敷昆虫同好会
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虫たちの素顔
 
 オオスカシバ Cephonodes hylas (1)
 

 クチナシが命綱で街中にも棲んでます (2010.9.13)

 庭の一隅にあるクチナシに、猛暑日の続いた8月に何度かオオスカシバのメスが飛来していました。この日、幼虫はいないかと探してみたところ、いました。毎年のように葉を食べられた結果なのでしょう、葉は茎の先端附近に着いているだけで、その葉を無心に食べていました。ところが、こちらが近づいたのを察知すると、食事を止めて、フリーズ体勢を取ります。間もなく、老熟して地表近くに潜り、蛹になることでしょう。
 アフリカから東南アジア、オーストラリアまでほとんど旧熱帯全域に分布しており、極東では日本の本州(関東以西)にまで達しています。(青野孝昭)

オオスカシバ 岡山県倉敷市大内 (2010.9.13)
岡山県倉敷市大内 (2010.9.13)
 
 オオスカシバ Cephonodes hylas (2)
 

  体色は原色鮮やかな熱帯色 (2010.9.19)

 9月も半ばを過ぎているのに、まだ、庭のクチナシにやってきました。第1化の成虫は6月から出現しますから、このメス個体は第2化の成虫でしょう。この時期に産付された卵から育つ幼虫は蛹になって、冬を越します。
ガの仲間でありながら本種を含むホウジャク類は昼間活動性。花の蜜を吸うときのホバリング姿は蜂鳥そっくりです。本種の翅の鱗粉は羽化直後にあるだけで、あっという間に剥落して透明な翅になり、ハチに間違えられこともしばしばです。(青野孝昭)

オオスカシバ 岡山県倉敷市大内 (2010.9.19)
岡山県倉敷市大内 (2010.9.19)
 
 
 
 

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倉敷昆虫同好会事務局
〒710-0051岡山県倉敷市幸町2-30しげい病院1階倉敷昆虫館研究室内
 
電話:086-422-8207 
E-mail:
kurakon@shigei.or.jp

 
倉敷昆虫館はしげい病院の1階にあります。展示および収蔵標本は主に倉敷昆虫同好会員による半世紀以上の調査活動の成果によるものであり、そのうち3200種14000点を展示しています。  
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