● 朽ち木を食って分解する働き手 (2010.2.21)
朽ち木を食べて育つ甲虫です。これまでの出合は、ほとんどが冬季で、アカマツの朽ち木の樹皮をめくったときでした。多数の個体が身を寄せ合い、樹皮下に群れて越冬している姿がよく見られました。この度の出合では2匹の個体が樹皮下で身を寄せていました。1匹は動いてファインダーの枠から外へ出て行きました。
本種は森の片付け屋の一員と言って良いでしょうか。食べ物は十分あり、沢山の個体が活動して、有機物分解に一役買っています。近年、マツクイムシ防除をうたった農薬空中散布が続いたアカマツ二次林では、個体数が減った感があります。(青野孝昭)
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総社市下林 (2010.2.21) |
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