岡山県を代表する昆虫で、この「倉敷昆虫館」の旧パンフレットにも描かれ、倉敷昆虫同好会.著の「岡山の昆虫」の表紙にもなっています。岡山県でこの虫が発見されたのは、1953年の5月3日で中国、四国地方での発記録だったそうです。そしてこの虫を二代目、倉敷昆虫館の館長(故) 小野 洋・先生が研究されていた虫でもあり、岡山県産のニシキキンカメムシで、卵そして全幼虫の形態が解明されたそうです。そして小野先生にこの虫の事を聞くと本当に嬉しそうに話されて、この虫の色々な事を教えて下さった事を懐かしく思い出します。
先日、岡山県でこの虫が最初に発見された付近まで行きました。道なき道を藪漕ぎしながら何とかたどり着きました。時代の衰退と共に忘れ去られた人工物が、かつての賑わっていたであろう面影を語ってくれているかのようでした。そして、周囲に群生し咲き誇っている「シャガ」の花がひときわ美しく際立てここまでの道のりの疲れを癒してくれるかのようでした。
僕には、本当に思い入れの深い昆虫です。(安田 剛長) |