● 蜜を貰って花粉を運ぶハナアブさん (2009.11.21)
このヤツデの花はすでに花弁とおしべが剥落して、先が5つに分かれためしべだけが目立つ雌性期に入っています。よく見ると一心に甘い蜜をなめ摂っているナミホシヒラタアブの胸部腹面はめしべの先に接していて、おそらく雄性期の花で付着した花粉を本人無意識のまま、こすりつけていると思われます。受粉の仕組みを独特に仕立てたヤツデの戦略のすごさに感嘆します。
ナミホシヒラタアブは市街地でも結構いるようですね。
体長は1cmほど。幼虫は植物の新芽などにつくアブラムシを食べます。旧北区の虫で日本全土をはじめ、ヨーロッパにも分布しています。(青野孝昭)
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倉敷市大内 (2009.11.21)
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