● 深山幽谷らしくない場所にも (2009.6.9)
日本産カワトンボの中の最大種。腹長が49〜64mmあります。翅が濃い褐色をしていること、翅の先端近くに白い縁紋がないことなどで♂個体であることがわかります。
和名のイメージにふさわしい場所として、岡山県では神庭の滝から少し下った渓流が、いかにも深山幽谷の感があり、そこでかつて本種が乱舞していた姿を思い起こしています。森林公園では流れのゆるやかな小川の近くで、わずかにこの個体一匹と出合っただけでした。しばらく追っかけ、ウッドデッキの手すりに止まったところをやっと撮らせて貰いました。日本固有種で北海道から九州にかけて分布。幼虫で越冬します。(青野孝昭)
 |
苫田郡鏡野町岡山県立森林公園 (2009.6.9) |
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