倉敷昆虫同好会
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虫たちの素顔
 
 メスアカケバエ Bibio rufiventris
 

 派手な装いは生き残りの秘策? (2010.4.26)

 かつては春先ともなると大量に出現していました。幼虫が腐敗植物や獣糞等を餌として繁殖していたのが、近年、人間中心の生活環境整備が進み、現在では、身近な場所で見られる数がめっきり減りました。
 この日はやや強い風にやっとの思いでしょうか、草につかまっていたただ一匹の、この雌個体に出合いました。雄は全身黒一色です。雌の方が派手で目立ちます。赤と黒を基調とする色模様は毒を持っているとか食べると不味いとかの警告色と考えられており、このケバエも、雌だけが、その装いで、より生き残りの確率を高めていると想像されます。
 日本と韓国、中国、ロシア極東部に分布が知られています。(青野孝昭)

メスアカケバエ 倉敷市酒津 (2010.4.26)
倉敷市酒津 (2010.4.26)
 
 
 

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倉敷昆虫同好会事務局
〒710-0051岡山県倉敷市幸町2-30しげい病院1階倉敷昆虫館研究室内
 
電話:086-422-8207 
E-mail:
kurakon@shigei.or.jp

 
倉敷昆虫館はしげい病院の1階にあります。展示および収蔵標本は主に倉敷昆虫同好会員による半世紀以上の調査活動の成果によるものであり、そのうち3200種14000点を展示しています。  
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