倉敷昆虫同好会
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虫たちの素顔
 
 マツモムシ Notonecta triguttata
 

 背泳の名手 (2010.2.8)

 春らしい日差しを受けた山裾の小さな池に、この個体がいました。
 水面よりわずか下で、やや頭を下げ、仰向けの状態で静止していました。ミズムシのように物につかまらなくても、水中のどこででも静止できる背泳ぎの名手です。前脚、中脚には爪と刺があって捕獲用に、後脚はオール型になって遊泳用に適しています。腹部の長毛の間などに空気を蓄え、空気呼吸と中性浮力保持を見事にこなしていて、潜水艦以上と言われる浮力調節システムを作り上げている進化の妙に驚かされます。
 カメムシ目の水生昆虫で鋭い口吻を持ち、オタマジャクシや小魚、他の昆虫などを捕らえて体液を吸います。成虫で越冬。日本と韓国、ロシア極東部に分布。(青野孝昭)

マツモムシ 総社市清音黒田 (2010.2.28)
総社市清音黒田 (2010.2.28)
 
 
 

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倉敷昆虫同好会事務局
〒710-0051岡山県倉敷市幸町2-30しげい病院1階倉敷昆虫館研究室内
 
電話:086-422-8207 
E-mail:
kurakon@shigei.or.jp

 
倉敷昆虫館はしげい病院の1階にあります。展示および収蔵標本は主に倉敷昆虫同好会員による半世紀以上の調査活動の成果によるものであり、そのうち3200種14000点を展示しています。  
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