● 世界で最も特異な形に進化したオサムシ (2010.5.1)
雑木林から草地に出たところで出合いました。細い頭を突き出した精悍なポーズを取ったところをパチリ。世界で最も特異な形に進化したオサムシと言われる面目躍如たるものがあります。マイマイ(カタツムリ)の殻に頭を突っ込んで軟体を食べるには最適な進化ぶりで、その時の様がマイマイを被っているように見えるところが和名のルーツ。とはいえ、他の昆虫やミミズなども補食する地上徘徊性甲虫の長(おさ)であります。
体長は5cm内外、屋久島以北の各地に分布する日本固有種です。左右のさやばねが癒着し飛ぶことができません。そのため、長距離移動力に欠け、地域ごとに亜種レベル以下から亜種レベルにいたる様々な分化を起こしています。(青野孝昭)
|
新見市草間 (2010.5.1) |
|