倉敷昆虫同好会
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虫たちの素顔
 
 クロボシツツハムシ Cryptocephalus signaticeps (1)
 

ノイバラ葉上で春の饗宴? (2009.4.8)

 若葉を広げたノイバラの葉上に怪しげな情景が展開されていました。左のカップルは理解できるのですが、右の一匹は何を考えているのだろう。
 冬は5齢に達した老熟幼虫で過ごし、早春に蛹化し、羽化してきます。ここでは4月上旬にもう成虫になっていました。通常、6月ごろまで種々の葉上で成虫の姿が見られます。年1化で、雌は5月頃から産卵を始め、20〜40日間にわたり、約100〜200卵程度産み落とします。成虫はアベマキやハンノキなどの葉を食べて生活、幼虫は主に枯葉を食って成長するそうです。本州、四国、九州、対馬に生息が知られています。 (青野孝昭)

クロボシツツハムシ 倉敷市酒津小黒田 (2009.4.8)
倉敷市酒津小黒田 (2009.4.8)
 
 クロボシツツハムシ Cryptocephalus signaticeps (2)
 

推進力は後ばねの羽ばたきで (2010.5.3)

 コナラの枝先の新葉に赤い点のような虫がいる。なんだろう。カメラを向け、ファインダーで覗いたところ、一匹が飛び立ちました。体長5mm前後のハムシです。 鞘ばねを帆のように立て、後ばねを羽ばたかせ懸命に飛んでいます。触角と6本の脚は精いっぱい広げ、まるでスカイダイバーのよう。スピードはお世辞にも速いとは言えません。固い鞘ばねを持つ甲虫の宿命でしょう。柔らかい体を衝撃や乾燥から守ることはできても、飛翔性能の面では今一なのですね。(青野孝昭)

クロボシツツハムシ 倉敷市児島筈割 (2010.5.3)
倉敷市児島筈割 (2010.5.3)
 
 
 
 

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倉敷昆虫同好会事務局
〒710-0051岡山県倉敷市幸町2-30しげい病院1階倉敷昆虫館研究室内
 
電話:086-422-8207 
E-mail:
kurakon@shigei.or.jp

 
倉敷昆虫館はしげい病院の1階にあります。展示および収蔵標本は主に倉敷昆虫同好会員による半世紀以上の調査活動の成果によるものであり、そのうち3200種14000点を展示しています。  
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