● 光の具合で金属光沢に映えます (2010.5.8)
山麓近く、山間の樹林に挟まれた谷川のほとり、木漏れ日の差す湿った草地で1本の草によじ登り、垂れ曲がった先端部で悪戦苦闘している姿に出合いました。羽化して間のない新鮮な個体と考えられます。光の具合で、紫がかった翅鞘の光沢が体を浮き立たせます。
体長は20〜23mm。ジョウカイボンの仲間では大きい部類に属します。翅鞘が軟らかく、一見、優しく見えますが、ほかの昆虫類などを補食するどう猛なハンターです。幼虫も捕食者で、林床の地表面に生息し、主として土壌性の小昆虫などを捕食すると考えられています。幼虫で越冬し、春に蛹化します。 本州、四国、九州に分布。(青野孝昭)
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高梁市落合町神崎 (2010.5.8) |
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