倉敷昆虫同好会
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虫たちの素顔
 
 キクスイカミキリ Phytoecia rufiventris 
 

 ヨモギはいいけどキクは駄目だよ (2010.5.8)

 神崎の谷筋の出口、開けた場所の人家近くに作られた畑に菊が栽培されていて、数本の先端がしおれていました。これはキクスイカミキリの仕業に違いないと探したところ、写真の番がいました。メスは茎の上部2か所にかみ傷を付け、その間に産卵することが知られており、実際には夜間から明け方にかけて行動するため、その現場を押さえることはできませんでした。午前の明るいこの時刻には、ラブラブ状態でした。
 幼虫は若い茎を下方に向かって食い進んだ後、根の部分で蛹化、秋には羽化して、そのまま越冬、成虫は翌春出現します。ヨモギや菊などキク科植物の害虫とされています。
 日本、台湾、それに極東大陸に分布しています。(青野孝昭)

キクスイカミキリ 岡山県高梁市落合町神崎 (2010.5.8)

岡山県高梁市落合町神崎 (2010.5.8)

 
 
 

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〒710-0051岡山県倉敷市幸町2-30しげい病院1階倉敷昆虫館研究室内
 
電話:086-422-8207 
E-mail:
kurakon@shigei.or.jp

 
倉敷昆虫館はしげい病院の1階にあります。展示および収蔵標本は主に倉敷昆虫同好会員による半世紀以上の調査活動の成果によるものであり、そのうち3200種14000点を展示しています。  
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