● ヨモギはいいけどキクは駄目だよ (2010.5.8)
神崎の谷筋の出口、開けた場所の人家近くに作られた畑に菊が栽培されていて、数本の先端がしおれていました。これはキクスイカミキリの仕業に違いないと探したところ、写真の番がいました。メスは茎の上部2か所にかみ傷を付け、その間に産卵することが知られており、実際には夜間から明け方にかけて行動するため、その現場を押さえることはできませんでした。午前の明るいこの時刻には、ラブラブ状態でした。
幼虫は若い茎を下方に向かって食い進んだ後、根の部分で蛹化、秋には羽化して、そのまま越冬、成虫は翌春出現します。ヨモギや菊などキク科植物の害虫とされています。
日本、台湾、それに極東大陸に分布しています。(青野孝昭)
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岡山県高梁市落合町神崎 (2010.5.8) |
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