ホシホウジャク Macroglossum pyrrhosticta (1)
● 昼間に活動するホウジャク蛾 (2010.10.2)
ハッカ属植物の群落が陰になった午後の谷間で芳香を放っていました。その場所で、この個体が花から花へ飛び移り、ホバリングしながら口吻を伸ばして蜜を吸っていました。 幼虫の食草は、茎や葉柄を切るとくさい匂いのするヘクソカズラ。市街地の空き地でも食草が見られるように、この種も平地に多い普通種です。 インド北部からわが国まではもちろん、太平洋の島々にも広く分布している広域分布種です。(青野孝昭)
ホシホウジャク Macroglossum pyrrhosticta (2)
● 太い胴体と丸い尾翼が印象的 (2010.10.2)
午後になって陰っている谷間で活動していたこの個体、こちらに背を向けて、ホバリングしながら吸蜜しています。 この蛾は、主に9月から10月ころに花を訪れ吸蜜している姿がよく見られます。大型のハチを思わせる姿でホバリングしながら長い口吻を伸ばして花の蜜を吸う様子を見るのは、蜂鳥のそれに似ていて楽しいものです。(青野孝昭)
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