倉敷昆虫同好会
トップページ
リンク
倉敷昆虫同好会紹介 入会のご案内 虫たちの素顔 同好会便り 同好会便り「KURAKON」 機関誌「すずむし」 掲示板(会員用)
 
 
虫たちの素顔
 
 ヒオドシチョウ Nymphalis xanthomelus
 

今は食い気専業の毛虫です (2009.5.13)

 昨夜の雨も上がり、朝食前の散策にと高梁川の河原へ降りてみました。早起きは3文の得とか、よく言ったものですね。
 アキニレの葉上にヒオドシチョウの終齢幼虫がいました。左右に動く大あごを使い、お蚕さんのように、体をくねらせるようにして若葉を食べているではありませんか。
 うん十年も前、高梁川の岸辺で芽吹きかけたエノキの枝先に母蝶が卵を産み付けていたこと、また、別の折りにはシダレヤナギに沢山の幼虫が群れていたことを思い出しました。アキニレも利用していることは、今日、初めて知りました。
 触っても痛くもかゆくもない、この毛虫も、もうすぐ蛹になり、5月末には緋縅の鎧を付けた若武者のように派手やかな蝶に化身するのですよね。また、お会いしましょう。その姿もぜひ写真に撮らせて欲しいものです。 (青野孝昭)

ヒオドシチョウ 倉敷市水江 (2009.5.13)

倉敷市水江 (2009.5.13)

 

 ヒオドシチョウ Nymphalis xanthomelus(2)

 

幼虫時代との出逢いから5年ぶり

 高梁川の河原に自生したアキニレ葉上にいた幼虫に出逢ってから、早くも5年が経ちました。この日には、同じ高梁川下流の河原で、立派な若武者のような姿をした成虫になった姿を見せてくれました。雨上がりの地面からミネラルを含んだ水を吸っていました。若い雄蝶に見られる行動です。
この季節には、このように、平地でも姿が見られますが、夏も盛りとなると山地へ移動して夏眠に入り、そのまま、翌年の春まで姿が見られなくなってしまいます。
幼虫の食樹はエノキ、シダレヤナギ、アキニレなど。年一化で成虫越冬します。

旧北区系のチョウで高温な熱帯地方などには分布していません。(青野孝昭)

倉敷市水江(2014.6.8)

 
 
 
 

入会のご案内

入会をご希望の方はこちらをクリック
 
 お問い合わせ

倉敷昆虫同好会事務局
〒710-0051岡山県倉敷市幸町2-30しげい病院1階倉敷昆虫館研究室内
 
電話:086-422-8207 
E-mail:
kurakon@shigei.or.jp

 
倉敷昆虫館はしげい病院の1階にあります。展示および収蔵標本は主に倉敷昆虫同好会員による半世紀以上の調査活動の成果によるものであり、そのうち3200種14000点を展示しています。  
倉敷昆虫館
倉敷昆虫館のホームページへ