● カワラタケを食べて育つオオキノコムシ (2010.5.8)
オオキノコというと菌類の名前のようですが、もとは、オオキノコムシと言われていました。誰が名称を変えたのでしょう。日本産昆虫総目録(1989)ではオオキノコという名前になっていました。
酷似種にミヤマオビオオキノコという種もいますので、この個体は念のため持ち帰って双眼実態顕微鏡で確認したところ、背面などに暗色毛をかなり密に装っていたため、本種と同定しました。森の木陰に置かれた古いシイタケ用ホダ木に生えたカワラタケに来ていました。メスでした。ダニが3匹とりついています。幼虫はカワラタケを食べて育ちます。本州、四国、九州、奄美大島などに分布。平地〜低山地で見られます。(青野孝昭)
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岡山県高梁市落合町神崎 (2010.5.8) |
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