● 群を抜く美声の持ち主 (2011.10.18)
和名は、複眼の上に沿って褐色条が走る、その模様が、閻魔の憤怒顔を思わせることから名付けられたそう。コオロギ亜科の中では群を抜く美声の持ち主で、お盆の8月中旬から鳴き出す、その鳴き声を楽しんでいました。ところが、家の周りの田畑が宅地に変えられ、住宅が建て込むにつれて、とうとう、その鳴き声が聞けなくなり、さみしい限りです。
成虫は晩秋に土中に産卵して死滅。卵で越冬して、翌年、5,6月頃孵化。不完全変態で蛹時代はなく、8月に羽化して成虫になります。雑食性で植物のほか、小動物の死骸なども食べます。日本、朝鮮半島、中国、台湾(?)に分布。(青野孝昭)
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岡山県倉敷市浅原(2011.10.18) |
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