倉敷昆虫同好会
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虫たちの素顔
 
 エグリトラカミキリ Chlorophorus japonicus
 

伐採木樹皮の割れ目などに産卵します (2009.6.6)

 燃料革命が起こる前、人々が薪や粗朶を燃料にしていた頃は、それらに産み付けられた卵から幼虫が育ち、成虫も身近なところでよく目にとまっていました。
 それが、石油やガスなどに置き換えられてからというもの、薪や粗朶が消えて行き、身のまわりからは、このカミキリもほとんど見られなくなっていました。
 この度は、久方ぶりに、僻地のへんぴな場所に置かれた伐採木に、このカミキリを見ました。雌成虫が腹部と産卵管を伸ばし、樹皮の割れ目に卵を産んでいました。前胸には花粉がくっついていて、花に訪れ、花粉を食べていたこともうかがわせています。
 南はインドシナから北は千島まで、アジア東部に広く分布しています。 (青野孝昭)

エグリトラカミキリ 笠岡市 (2009.6.6)

笠岡市 (2009.6.6)

 
 
 

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倉敷昆虫同好会事務局
〒710-0051岡山県倉敷市幸町2-30しげい病院1階倉敷昆虫館研究室内
 
電話:086-422-8207 
E-mail:
kurakon@shigei.or.jp

 
倉敷昆虫館はしげい病院の1階にあります。展示および収蔵標本は主に倉敷昆虫同好会員による半世紀以上の調査活動の成果によるものであり、そのうち3200種14000点を展示しています。  
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