● 伐採木樹皮の割れ目などに産卵します (2009.6.6)
燃料革命が起こる前、人々が薪や粗朶を燃料にしていた頃は、それらに産み付けられた卵から幼虫が育ち、成虫も身近なところでよく目にとまっていました。
それが、石油やガスなどに置き換えられてからというもの、薪や粗朶が消えて行き、身のまわりからは、このカミキリもほとんど見られなくなっていました。
この度は、久方ぶりに、僻地のへんぴな場所に置かれた伐採木に、このカミキリを見ました。雌成虫が腹部と産卵管を伸ばし、樹皮の割れ目に卵を産んでいました。前胸には花粉がくっついていて、花に訪れ、花粉を食べていたこともうかがわせています。
南はインドシナから北は千島まで、アジア東部に広く分布しています。 (青野孝昭)
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笠岡市 (2009.6.6)
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