倉敷昆虫同好会
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虫たちの素顔
 

 チョウトンボ Rhyothemis fuliginosa (1)

 

 今が繁殖期の最盛期のよう (2010.8.26)

 この日、比較的大きな溜池の堤防側の水面からあまり高くない空間を、幾匹もの個体が活発に飛び廻っていました。ホバリングをしたり、滑空をしたり、2匹がもつれ合ってひゅっと舞い上がったりと、寸時も翅を休めるものはいません。縄張り争いもしているようで繁殖期の最盛期にあると見ました。
 日本と朝鮮半島、中国に分布。(青野孝昭)

チョウトンボ 岡山県倉敷市浅原 (2010.8.26)

岡山県倉敷市浅原 (2010.8.26)

 

 チョウトンボ Rhyothemis fuliginosa (2)

 

 打水産卵に没頭の時到来 (2010.8.31)

 8月26日にはあれほど賑わっていたのにと思えるほど、活動中の個体が激減、目に止まったのは2個体のみでした。腐植栄養型のこのため池は産卵に適しているのでしょう。池を覗いたとき、浮植物の間に現れている水面に腹部の先端を打ちつけての打水産卵をしていたメスも、こちらが近づくと警戒して旋回飛翔に切り替えてしまい、カメラに納まったのはオスと思われる個体でした。
ひとつ気になったのはここにも天敵と思われるタイワンウチワヤンマが活動していたことで、何匹かは餌食になった疑いが濃厚です。(青野孝昭)

チョウトンボ 岡山県倉敷市浅原 (2010.8.31)

岡山県倉敷市浅原 (2010.8.31)

 
 

 チョウトンボ Rhyothemis fuliginosa (3)

 

 活動の合間の一休み (2010.9.4)

 下足守にはトンボ池湿地と名付けられ、大事にされている抽水植物の多い池があり、数匹の姿が見られました。このオスは枯れ葉に体を休めていました。
体の割に翅の比率が大きく、しかも翅の大部分は光線の具合によっては金緑色あるいは紫藍色に輝く黒色で、ひらひら飛んでいるときは、チョウのようにも見えます。チョウトンボとは言い得て妙。(青野孝昭)

チョウトンボ 岡山県岡山市下足守 (2010.9.4)

岡山県岡山市下足守 (2010.9.4)

 
 
 
 

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倉敷昆虫同好会事務局
〒710-0051岡山県倉敷市幸町2-30しげい病院1階倉敷昆虫館研究室内
 
電話:086-422-8207 
E-mail:
kurakon@shigei.or.jp

 
倉敷昆虫館はしげい病院の1階にあります。展示および収蔵標本は主に倉敷昆虫同好会員による半世紀以上の調査活動の成果によるものであり、そのうち3200種14000点を展示しています。  
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