● 赤と黒で身を守っているよう (2010.7.19)
赤と黒の彩色は捕食者に警戒感を与えるのでしょう。毒は持っていまいと考えられる、このハナカミキリも本能的に安心感を持っているのか、白昼、隠れることもなくクズの葉上でゆったりと身繕いしていました。
カミキリムシの中で、ハナカミキリ亜科に所属する種は前頭が斜めで大あごが前に伸びる独特な容姿をしています。専門用語ではこの形態を前口式と呼び、フトカミキリ亜科のように前頭が垂直で大あごが下を向く下口式になっている群と区別されています。
寄主植物はマツ科が主。日本と千島列島、サハリン、東アジアに分布。(青野孝昭)
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真庭市蒜山高原 (2010.7.19) |
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