園長からの一言
![]() 12日:雪化粧のシロノチリツバキ |
![]() 2日:エドヒガンの枝に様子見に?来訪したメジロ |
5~15日頃、18~25日頃の2度の寒波襲来により、久しぶりに冬らしい冬になりました。植物園内での記録ではありますが、2月中の氷点下を記録した日数は22日にも達し、ほぼ毎日氷点下となっていたことになります。8日には今季最低の-6.2℃を記録したほか、しばしば雪もちらついたり、うっすら程度ですが積もったりする日もありました。
冬期ならではの園内行事として、2日に自然体験教室「火起こし&たき火で里山あそび」を予定していましたが、2日は雨、延期した8日は強風のため再び延期し、16日に「3度目の正直」で開催できました。16日は風もほとんどなく、それほど寒くもありませんでしたので、参加者の方々も落ち着いて火起こしの道具作り、火起こしに挑戦することができ、ほとんどの方が火起こしに成功することができたようです。一方、22日に開催した定例観察会「植物園を楽しむ会」は記念すべき150回目の開催でしたが、寒波のため、あてにしていた早春時期に咲いているはずの花がほとんど咲いていませんでした。幸い、セツブンソウがわずかに花を咲かせており、アセビなどの花が咲きかけている様子、まだまだ芽吹く気配のないリョウブの冬芽などを観察しつつ、春の気配をなんとか感じてもらうことができました。
園外では、倉敷美しい森の湿原保全活動を、倉敷市環境政策課・倉敷芸科大の内藤研究室の協力も得て実施しました。今回は日程調整の都合で土曜日の作業実施となったので、一般のボランティアも募集してみたところ、1名だけですが参加がありました。花のある時期に観察会を行うなど、湿原に親しむような工夫をすれば、もう少し参加が増えるだろうかと考えています。
園内の管理作業では、今年も樹木伐採ボランティアの方とともに、大きくなり過ぎた樹木の伐採を進めめました。整備開始から60年が経過し、ブナ科のアベマキなどは太くなりすぎで素人には伐採が難しくなっているため、主には日照を遮るカシ類などの常緑樹を優先して伐採しています。カシ類などは成長が遅いものが多く、あまり太いものはないのですが、材が堅く重い木が多いため、伐採だけでなく、植物園ボランティアさんにお願いしている枝部分の運搬・ナタを使っての枝打ち作業も大変なようです。また、温室内の植物ポットの植替え作業も進めました。寒い時期の水仕事ですが、お湯を使うわけにもいかず、定期的に手を温めながら作業しています。
見学・観察会等(56名) | |
2/1 | 来園1名(岡山理科大学 教授,レンギョウ類の枝の採取に来園) |
2/12 | 来園2名(岡山県土木部河川課 職員) |
2/16 | 自然体験教室「火起こし&たき火で里山あそび」開催,参加者32名
|
2/19 | 来園2名(立木伐採ボランティア,総社市) |
2/21 | 来園1名(立木伐採ボランティア,総社市) |
1/25 | 定例観察会 植物園を楽しむ会150「春隣りの里山を楽しむ」開催,参加者16名
|
2/23 | 見学1名(岡山市) |
2/26 | 来園1名(立木伐採ボランティア,総社市) |
その他の来園者 | |
ボランティア・・・のべ63名 |
2/9 | 倉敷美しい森 湿地保全活動 準備作業(草刈り)(倉敷市曽原 倉敷美しい森) |
2/15 | 倉敷美しい森 湿地保全活動,参加者13名(植物園ボランティア,倉敷芸科大学 内藤研究室 教員・学生,倉敷市環境政策課 職員など)(倉敷市曽原 倉敷美しい森)
|
ミズアオイ自生地 ミズアオイ保護枠 撤去作業(倉敷市八軒屋・加須山) |
2/8 | 倉敷市立自然史博物館友の会 幹事会 出席(倉敷市立自然史博物館) |
2/21 | 岡山県河川整備委員会 現地視察 参加(吉井川流域) |
その他 | 「月刊 華道」2025年3月号(日本華道社),取材協力したレンギョウ類の特集掲載,植物園のショウドシマレンギョウ,ヤマトレンギョウの写真(植物園からの提供写真含む)など掲載 |
温室エリア |
![]() |
湿地エリア |
![]() |
その他 |
|
|
寄贈等 |
|
植物園 WEBサイト 更新 |
|