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重井薬用植物園
岡山県倉敷市浅原20
TEL:086-423-2396
FAX:086-697-5865
E-mail:shigeihg@shigei.or.jp

 

植物園便り

2月の活動(2025.3.12 作成)

園長からの一言

12日:雪化粧のシロノチリツバキ
12日:雪化粧のシロノチリツバキ
2日:エドヒガンの枝に様子見に?来訪したメジロ
2日:エドヒガンの枝に様子見に?来訪したメジロ

5~15日頃、18~25日頃の2度の寒波襲来により、久しぶりに冬らしい冬になりました。植物園内での記録ではありますが、2月中の氷点下を記録した日数は22日にも達し、ほぼ毎日氷点下となっていたことになります。8日には今季最低の-6.2℃を記録したほか、しばしば雪もちらついたり、うっすら程度ですが積もったりする日もありました。

冬期ならではの園内行事として、2日に自然体験教室「火起こし&たき火で里山あそび」を予定していましたが、2日は雨、延期した8日は強風のため再び延期し、16日に「3度目の正直」で開催できました。16日は風もほとんどなく、それほど寒くもありませんでしたので、参加者の方々も落ち着いて火起こしの道具作り、火起こしに挑戦することができ、ほとんどの方が火起こしに成功することができたようです。一方、22日に開催した定例観察会「植物園を楽しむ会」は記念すべき150回目の開催でしたが、寒波のため、あてにしていた早春時期に咲いているはずの花がほとんど咲いていませんでした。幸い、セツブンソウがわずかに花を咲かせており、アセビなどの花が咲きかけている様子、まだまだ芽吹く気配のないリョウブの冬芽などを観察しつつ、春の気配をなんとか感じてもらうことができました。

園外では、倉敷美しい森の湿原保全活動を、倉敷市環境政策課・倉敷芸科大の内藤研究室の協力も得て実施しました。今回は日程調整の都合で土曜日の作業実施となったので、一般のボランティアも募集してみたところ、1名だけですが参加がありました。花のある時期に観察会を行うなど、湿原に親しむような工夫をすれば、もう少し参加が増えるだろうかと考えています。

園内の管理作業では、今年も樹木伐採ボランティアの方とともに、大きくなり過ぎた樹木の伐採を進めめました。整備開始から60年が経過し、ブナ科のアベマキなどは太くなりすぎで素人には伐採が難しくなっているため、主には日照を遮るカシ類などの常緑樹を優先して伐採しています。カシ類などは成長が遅いものが多く、あまり太いものはないのですが、材が堅く重い木が多いため、伐採だけでなく、植物園ボランティアさんにお願いしている枝部分の運搬・ナタを使っての枝打ち作業も大変なようです。また、温室内の植物ポットの植替え作業も進めました。寒い時期の水仕事ですが、お湯を使うわけにもいかず、定期的に手を温めながら作業しています。

 

来園者(見学者)総数:119
見学・観察会等(56名)
2/1 来園1名(岡山理科大学 教授,レンギョウ類の枝の採取に来園)
2/12 来園2名(岡山県土木部河川課 職員)
2/16 自然体験教室「火起こし&たき火で里山あそび」開催,参加者32名

雨や強風で2度延期となった火起こし教室ですが、3度目の正直でやっと開催。まずは園内で薪集めです。 自分で使う「火打ち金」と、「火吹き棒」を、自分で釘を打ったり、節を抜いたり、簡単な工作にも挑戦してもらいました。

デニム生地を炭化させた「チャークロス」を使うと火起こし初心者でも、比較的簡単に火種を作れます。 火種ができたら乾いたワラに移して、炎になったら、火起こし成功です。 煙たいけど、もうちょっとで炎になりそう!

火起こし成功! 見事、燃え上がるたき火。  最後は、たき火で焼きイモをして教室終了です。 苦労した分、美味しさは格別!

2/19 来園2名(立木伐採ボランティア,総社市)
2/21 来園1名(立木伐採ボランティア,総社市)
1/25 定例観察会 植物園を楽しむ会150「春隣りの里山を楽しむ」開催,参加者16名

寒波が居座っていたせいで、目立つ花はほとんどないように見える園内ですが、足元をよく見てみると、セツブンソウの花が。 セツブンソウの花(19日撮影)。 本来の生息地域ではないため、調子が良いとは言えませんが、花を咲かせていました。

リョウブの冬芽の観察をする参加者。 まだまだ冬景色ですが、注意して観察すると、春の気配もわずかに感じられました。

2/23 見学1名(岡山市)
2/26 来園1名(立木伐採ボランティア,総社市)
その他の来園者
ボランティア・・・のべ63名

 

園外での調査・講演・観察会などへの参加など各種活動
2/9 倉敷美しい森 湿地保全活動 準備作業(草刈り)(倉敷市曽原 倉敷美しい森)
2/15 倉敷美しい森 湿地保全活動,参加者13名(植物園ボランティア,倉敷芸科大学 内藤研究室 教員・学生,倉敷市環境政策課 職員など)(倉敷市曽原 倉敷美しい森)

9日の準備作業で刈っておいた、湿地内部の草の運び出し作業を行いました。 運び出し作業終了後の様子。 写真では分かりにくいですが、毎年の活動で、だんだんとササやススキが減ってきています。

掘れ込んでいた水路に土のうで小さな堰をつくりました。 土砂の堆積で、湿地の地下水位が上がることを期待しています 参加者の集合写真。 今回は植物園ボランティアのほか、倉敷芸術科学大学の学生さんや、一般の参加者もありました。

ミズアオイ自生地 ミズアオイ保護枠 撤去作業(倉敷市八軒屋・加須山)

 

学会/外部の委員会/役員会への出席・参加など
2/8 倉敷市立自然史博物館友の会 幹事会 出席(倉敷市立自然史博物館)
2/21 岡山県河川整備委員会 現地視察 参加(吉井川流域)

 

マスコミ取材、情報提供など
その他 「月刊 華道」2025年3月号(日本華道社),取材協力したレンギョウ類の特集掲載,植物園のショウドシマレンギョウ,ヤマトレンギョウの写真(植物園からの提供写真含む)など掲載

 

園内の管理作業など
温室エリア
14日:ユウスゲ苗の植替え作業をするボランティア (フサヒゲルリカミキリ保全のための蒜山産苗。 数が多いため、ボランティアさんに手伝ってもらって植替えを行いました。)刈払機 草刈り(セイタカヨシ)/樹木剪定(サンカクヅル,トウネズミモチ)/温室内 植物植替え(チョウジソウ,カザグルマ,サクラソウ,ステゴビル,ダイモンジソウ,キビヒトリシズカ,モミジハグマ,コキンバイザサ等 約37種)/屋外 植物植替え(カワラハハコ,ユウスゲ,ヒメユリ)/池内部ミツガシワ浮き茎すくい上げ/栽培用砂 熱湯消毒/刈草・剪定枝 収集・焼却
湿地エリア
21日:伐採木の枝打ち作業をするボランティア(整備開始から60年、園内の樹木も成長しているため、常緑樹を中心に定期的に伐採を進めています。)刈払機 草刈り(中広場・展望デッキ間,キビヒトリシズカ植栽地)/手刈り・草取りなど(湿地奥斜面,奥広場~中広場 水路,)/樹木伐採(シイノキ,アラカシ,タブノキ,ウワミズザクラ,タラヨウ)/伐採木 玉切り/刈草・伐採樹木枝等 運搬・枝打ち)・焼却/焼却灰 ユウスゲ植栽地内へ撒布
その他
  • 8日:園内 水質定期調査(電気伝導度など)
  • 19・23日:クローラ運搬機 Vベルト調整・交換
  • 随時:「火起こし&たき火で里山遊び」火起こし道具・火口など準備

 

その他(貴重植物の寄贈・受け入れ・ウェブサイト更新など)
寄贈等
  • 植物園→外部
    • 1日:ヤマトレンギョウ枝・ショウドシマレンギョウ枝・シロヤマブキ種子,岡山理科大学 教授に寄贈。レンギョウ類枝は、アメリカ ハーバード大学アーノルド植物園の依頼により送付するとのこと。
  • 外部→植物園
    • 21日:「月刊 華道」2025年3月号(日本華道社),レンギョウ類の特集に取材協力のため、見本誌の寄贈
植物園
WEBサイト
更新
  • 19日:これでも咲いてます、ハンノキの開花(風で花粉を飛散させる風媒花なので、開花に暖かさはあまり関係ない花ですが、季節が進んでいることを教えてくれます。)6日:「現在の見ごろ植物」(ビワ)
  • 7日:「お知らせ」(3/8予定「火起こし&たき火で里山遊び」開催再延期 告知)
  • 16日:「開園・イベントカレンダー」・「年間予定表」(3/8「倉敷みらい公園で生き物さがし2025年3月」,3/23「ミズアオイの種まきとネイチャーゲーム」,3/29「植物園を楽しむ会151」 開催要項公開)/「お知らせ」(2025年度年間行事予定の公開予定について)
  • 19日:「植物園だより」(1月の活動)
  • 21日:「お知らせ」(2025年4月 真庭市蒜山地域 山焼きボランティア募集 告知,募集要項 公開)
  • 22日:「開園・イベントカレンダー」・「年間予定表」(2025年度年間行事予定 公開)/「おかやまの植物事典」(「コシダ」追加)/「現在の見ごろ植物」(セツブンソウ,ハンノキ)

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