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重井薬用植物園
岡山県倉敷市浅原20
TEL:086-423-2396
FAX:086-697-5865
E-mail:shigeihg@shigei.or.jp

 

植物園便り

1月の活動(2025.2.16 作成)

園長からの一言

6日:2025年最初の来園者(鳥)、ハシビロガモ
6日:2025年最初の来園者(鳥)、ハシビロガモ
11日:温室エリア池、今季初の全面凍結
11日:温室エリア池、今季初の全面凍結

植物園の温度データロガーの記録では、年明けからは朝は毎日のように氷点下となっていたようですが、同時に日中の気温が10℃を上回る温度差の大きな日が続き、冬らしい、という実感はあまりないままの仕事始めとなりましたが、8日頃からはやや強い寒波が到来し、日最高気温が10℃を下回る日が続き、温室エリアの池も11日に今期初めて全面凍結しました。温室エリアの池内部のヒメガマの刈り取り作業が昨年から持ち越しになっていたのですが、寒波の到来までには何とかを終えることができ、凍結した池の中での作業は回避することができました。

ヒメガマの刈り取り作業の後は、植物園ボランティアの方々と一緒に、刈り取ったヒメガマの結束・「くろ」作り、「植物園を楽しむ会」で行う、とんど焼きのやぐら用のモウソウチクの切り出しや、やぐら内部に仕込む燃料の木や竹の準備作業などを行いました。18日に開催した「植物園を楽しむ会」は、他のとんど焼きが1週間前の11~13日の連休に実施されたのに対し、やや遅めの実施だったことが影響してか、参加者は29名と1月の楽しむ会としては参加者が少なめとなりました。しかしながら、人数としては適正だったようで、天候にも恵まれて特にトラブルもなく、とんどの火で焼いた餅を小豆粥に入れ、ゆったりと味わって頂くことができました。

25日には、倉敷市立自然史博物館友の会の会員限定企画、「朽ち木くずし放題」を臨時企画として実施しました。毎年、成長しすぎた園内の樹木を伐採し、萌芽による更新を促していますが、元々弱っていたなどの理由で伐採後、萌芽せずにそのまま朽ちてしまう切り株が一定の割合で出てきます。そのような株には、様々な昆虫の幼虫や冬越しの成虫が隠れているので、朽ち木を崩して探そう、という、他の場所ではなかなか思う存分できない採集方法を楽しんでもらいました。植物園、倉敷昆虫館、しげい病院は博物館友の会の賛助会員ですが、今回のような企画をすることでの「賛助」・・・応援の仕方もあっていいのではと考えています。また、団体見学の受け入れプログラムの試行の良い機会にもなりますので、今後も博物館友の会とは協力を深めながら企画をしていきたいと考えています。

 

来園者(見学者)総数:138
見学・観察会等(56名)
1/8 来園2名(岡山県土木部河川課 職員)
1/12 来園3名(倉敷市立自然史博物館友の会会員,イベント相談および寄贈品受け取りに来園)
1/18 定例観察会 植物園を楽しむ会149「とんど焼きで粥柱を楽しむ」開催,参加者29名

とんどのやぐら。毎年、護摩壇?と言われますが、安全性の確保と燃える時間を調整しようとした結果、この形になりました。 邪気を追い払うには、破裂音が重要、ということで、火にくべるとパチパチと音がする、トウネズミモチの枝を投入。

炎が落ち着いてきたら、細い竹の先にお餅を挟んで焼きます。とんど焼きの火で焼いたお餅を食べると健康でいられるとか。 焼いたお餅は、小豆粥の中に入れて食べますが、この餅のことを「粥柱」と言います。 柱みたいに良く伸びるからでしょうか?

1/23 見学2名(井原市)
1/25 倉敷市立自然史博物館友の会 会員限定企画「朽ち木くずし放題」開催,参加者20名)

立ち枯れた樹木や朽ちた切り株を片付けるついでに、自然史博物館友の会と協力して会員限定企画を開催しました。 外側がぼろぼろに朽ちた木も、中心部分はまだ腐ってないので、オノで薪割りに挑戦中。 なにが隠れているでしょうか?

すっかり朽ちた木の中からは、大量のカブトムシの幼虫が! 朽ち木の中で冬眠していたと思われるコクワガタの成虫を見つけた参加者もいました。

その他の来園者
ボランティア・・・のべ82名

 

園外での調査・講演・観察会などへの参加など各種活動
1/15 環境省 自然共生サイト認定に係る有識者マッチング制度説明会 参加(オンライン)
1/30 蒜山自然再生協議会 今後の活動についてのヒアリング(オンライン)

 

学会/外部の委員会/役員会への出席・参加など
1/10 倉敷の自然をまもる会 理事会 出席(倉敷市市民活動センター)
1/11 倉敷市立自然史博物館友の会 幹事会 出席(倉敷市立自然史博物館)

 

マスコミ取材、情報提供など
1/17 朝日新聞 岡山地域面「地域の宝 身近な自然守り60年」記事掲載
1/20 RSKラジオ「あもーれ!マッタリーノ」内「山陽新聞エリアリポート」にて、植物園と「沼田眞賞」受賞のことが紹介。(山陽新聞倉敷本社 三川記者のリポート)
その他 創和会広報誌「はぁもにぃ」2025年1・2月324号「植物園が『日本自然保護大賞2024』特別賞『沼田眞賞』を受賞しました!」記事掲載

 

園内の管理作業など
温室エリア
刈払機 草刈り(シャクチリソバ株,ノカンゾウ・カワラケツメイ植栽地)/手刈り・草取りなど(池内部ヒメガマ,池畔イグサ,ウラジロチチコグサ)/樹木剪定(ギンバイカ,エビヅル)/植替え作業など(ホソバヤマジソ・ヤマジソ・ハマビシ 栽培プランター 除草・砂ふるいかけ)/刈り取りヒメガマ結束・くろ作り/池内部ミツガシワ浮き茎すくい上げ/刈草・剪定枝 収集・焼却/とんど焼き灰 針金等拾い上げ作業

8日:温室エリア池内部 ヒメガマ刈り取り完了 (例年は年明け前に終わらせるようにしている池内部のヒメガマの刈り取りをなんとか寒波到来前に終わらせました。) 15日:刈り取ったヒメガマの「くろ」作り(刈ったヒメガマは束ねて腐らないように立てた状態にしておきます。 このような集めて積み重ねたものを「くろ」と呼びます。)

湿地エリア
刈払機 草刈り(湿地内部,湿地西側法面,ユウスゲ植栽地,ミソナオシ植栽地,ユウスゲ広場・観察路)/樹木伐採(アベマキ枯死倒木,奥広場 ヤマモモ 立ち枯れ木 伐採・玉切り,中広場西アラカシ,マルバノキ横アキグミ枝剪定)/手刈り・草取りなど(入口~木道入り口間 観察路 ニワゼキショウ,ウラジロチチコグサ駆除,入り口わきミツバアケビつる,ミソナオシ株周り,木道横・下部,湿地奥斜面,ショウブ池内部 ショウブ枯葉除去,下池ハンゲショウ枯茎除去,下池岸・側溝 草刈り・泥上げ)/伐採モウソウチク 枝打ち/刈草・樹木枝等 収集・焼却/焼却灰 ユウスゲ植栽地内へ撒布

22日:湿地内部の草を収集・搬出するボランティアさん(毎年、1月中に湿地内部を全面草刈りし、すべて湿地の外に搬出しておくことで、美しい湿地の植生が維持されています。) 31日:湿地北側の斜面を手刈りするボランティア(大きな岩が配置されているため、刈払い機では作業しにくく、毎冬、ボランティアさんに手刈りで刈ってもらっています。)

その他
  • 8日:とんど焼き用 モウソウチク伐採(A地区),園内 水質定期調査(電気伝導度など)
  • 29日:トイレカギ 故障のため交換作業
  • 15日:とんど焼き用の燃料のタケを割るボランティア(とんど焼きのやぐらには、園内の枯木、古い竹などを燃料として使います。 燃えやすいように、細かく割ってもらいました)随時:植物園を楽しむ会 とんど焼き準備(とんどやぐら用竹 縦割り・破裂防止穴あけ,燃料用ヒメガマ・薪 準備,正月飾り ビニール部品取り外し作業,餅つき、小豆粥準備(ササゲ下茹で)など)
  • 随時:種子採集・精選(ヤマラッキョウ,ミズアオイ)
  • 随時:2/2予定「火起こし&たき火で里山遊び」準備(火打ち金材料・火吹き棒用竹 加工,火口作成)
  • 随時:チェンソーメンテナンス(チェーン刃研磨,掃除),刈払い機刈刃 研磨

 

その他(貴重植物の寄贈・受け入れ・ウェブサイト更新など)
寄贈等
  • 植物園→外部
    • 12日:クサガメ(2024年3月に園内で死亡していた個体を冷凍保存)・ニホンジカ角(野外調査時に拾得したもの)、倉敷市立自然史博物館友の会 脊椎動物グループへ寄贈
    • 29日:鳥取県生物多様性センターへ、ナガエモウセンゴケ写真 提供(鳥取県作成の特定外来生物啓発資料に使用とのこと)
  • 外部→植物園
    • 16日:植物園を楽しむ会 とんど焼き用 モチ米(2升、片岡より寄贈)
    • 31日:創和会本部より不要観葉植物鉢 引き取り(シュロチク×5,トキワツユクサ×1)
植物園
WEBサイト
更新
  • 16日:鈴なりとなったセンダンの実(めずらしい樹木ではなく、あちこちに生えていますが、この時期には鈴なりの実が目につくので、よく質問されます。)15日:「植物園だより」(12月の活動)
  • 16日:「開園・イベントカレンダー」・「年間予定表」(2/15「倉敷美しい森 湿原保全活動」,2/22「植物園を楽しむ会150」 開催要項公開)/「現在の見ごろ植物」(センダン)
  • 18日:「おかやまの植物事典」(「マルバノキ」改訂)

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