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重井薬用植物園
岡山県倉敷市浅原20
TEL:086-423-2396
FAX:086-697-5865
E-mail:shigeihg@shigei.or.jp

 

植物園便り

11月の活動(2024.11.13)

園長からの一言

10日:アカハネオンブバッタ(上)と普通のオンブバッタ(下)(国内ではもともと南西諸島のみに分布していたと言われますが、温暖化の影響か、岡山県でも急速に分布拡大中のようで、植物園内でも確認されました)
10日:アカハネオンブバッタ(上)と普通のオンブバッタ(下)
15日:温暖化の影響か? 開花したサツマイモ(安納芋)(ヒルガオ科のサツマイモは昼の長さがある程度短くなると花を着ける「短日植物」ですが、岡山県では気温の関係で咲くことはかなりまれです)
15日:温暖化の影響か? 開花したサツマイモ(安納芋)

岡山地方気象台の発表によると、岡山県内の11月の平均気温は全16観測点で平年を1度前後上回ったとのことで、暖かい1ヶ月となりました。植物園内の温度データでは、4日には26.2℃と「夏日」を記録しました。園内では、冬のイベント用に栽培していたサツマイモ(品種は安納芋)が花を咲かせました。サツマイモを含むヒルガオ科の植物は、昼より夜がある程度長い日が続くと花を着ける種類が多いのですが、サツマイモは特にその条件が厳しく、本州の気候では、通常は花を着けられる日長条件の時期には気温が下がりすぎていて、花を咲かせることは難しいのだそうです。また、元々、日本では南西諸島のみに分布していたが、近年どんどん分布域を北上させているという「アカハネオンブバッタ」が園内でも確認されました。植物園内の植物や昆虫も、温暖化の影響を確実に受けていることを実感しました。

イベントなどでは、3・4日に倉敷市立自然史博物館で開催された「自然史博物館まつり」に今年もブース出展しました。今年は樹木の葉を使ったワークショップを企画してみましたが、小学校中学年以上向けと想定していた「葉脈標本作り」が小さな子にも大人気で、おどろかされました。力加減が難しい作業もあり、小さな子はやはりそれほど上手にできるわけではないのですが、「体験すること」の楽しさは上手にできるかどうかだけではない、ということを思い出させてもらいました。

 

来園者(見学者)総数:115
見学・観察会等(46名)
11/9 見学3名(倉敷市平田)
11/10 秋の植物の見学に来られたのですが、偶然、アカハネオンブバッタが見つかり、外来種や昆虫などにも話題が広がりました塩江遊楽会 見学 12名(香川県高松市)
11/17 定例観察会 植物園を楽しむ会147「秋暮れる頃の花実を楽しむ」開催,参加者20名

花と紅葉が同時に見られるマルバノキを観察する参加者。岡山県では県北の1か所にしか自生がない、希少な樹木です イスノキの虫こぶの中にはたくさんの黒いアブラムシが。 大人は気持ち悪がっていましたが、子供たちは興味津々!

見学3名(倉敷市寿町)
11/20 来園2名(岡山県河川課 職員)/倉敷ケーブルテレビ(KCT)2名
11/27 来園1名(復建調査設計株式会社,業務に関連して意見聴取に来園)
11/29 来園3名(山陽新聞倉敷本社 記者1,倉敷ケーブルテレビ2)
その他の来園者
ボランティア・・・のべ69名

 

園外での調査・講演・観察会などへの参加など各種活動
11/3・4 「第24回 自然史博物館まつり」ブース出展「木の葉であそぼう!葉脈標本とタラヨウの葉書き」

3・4日と倉敷市立自然史博物館にて開催されたイベントにブース出展し、樹木の葉を使ったワークショップを実施しました 「葉脈標本」づくりでは、葉脈標本と乾燥させた葉を一緒にラミネートし、比較できるようにして持ち帰ってもらいました

11/9 倉敷市立自然史博物館 植物標本 閲覧(岡山県野生生物目録改訂のための標本調査)
11/12 山焼き防火帯 草刈り作業(11/23予定イベント準備),片岡ほか真庭市 津黒いきものふれあいの里スタッフなど6名(真庭市蒜山上徳山)
11/16 自然観察会「倉敷みらい公園で生き物さがし2024年11月」開催,(倉敷市立自然史博物館・博物館友の会と共催)(倉敷市寿町)

ヒマラヤスギの種子を投げ上げる博物館の鐵学芸員。秋は風の力を利用して種子散布する樹木の実が多く見られます。 昆虫分野のまとめの解説の様子。秋はあまり良い虫が見つからない、といいつつ、そこそこの種類が見つかったようです

11/23 時おり小雨が降るあいにくの天候でしたが、30名ほどの参加者があり、無事に来年春の山焼きの準備ができました「晩秋の蒜山もおもしろいよ!山焼き準備と茅刈り体験」開催,スタッフ含めて約30名参加(蒜山自然再生協議会・真庭市と共催)(真庭市蒜山上徳山)

 

学会/外部の委員会/役員会への出席・参加など
11/8 倉敷の自然をまもる会 理事会 出席(倉敷市民活動センター)
11/9 倉敷市立自然史博物館友の会 幹事会 出席(倉敷市立自然史博物館)
11/22 蒜山山焼き草原 保全関係者 打ち合わせ 参加(オンライン)

 

マスコミ取材、情報提供など
11/20 倉敷ケーブルテレビ(KCT)インターン学生による番組制作のための取材
11/29 山陽新聞と倉敷ケーブルテレビが、植物園ボランティアの活動の様子を取材しに来られました。ヒメガマの刈り取り作業中山陽新聞,倉敷ケーブルテレビ、日本自然保護大賞2024特別賞「沼田眞賞」受賞およびボランティア活動の様子取材

 

園内の管理作業など
温室エリア
刈払機 草刈り(温室南側,温室北側広場,水草プランター置き場周囲,圃場周囲,池周囲,入口わきコブシ下,タヌキマメ植栽地,温室北広場)/手刈り・草取りなど(ヤマトレンギョウ・シロヤマブキ花壇内部,ノカンゾウ植栽地内 チガヤ根茎掘り取り,池内部 ヒメガマ穂・ヒメガマ茎 刈り取り,コガマ・ヤナギタンポポ・ヤマジソ・ホソバヤマジソ・ハッカ プランター内部,金網フェンスつる植物 剪定除去)/刈り取りヒメガマ 結束作業/樹木剪定(クロガネモチ,ヤマザクラ,アカメガシワ,ヤマウコギ)/刈草・剪定枝 収集・焼却/圃場 サツマイモ掘り/種子採種・精選(ホソバイヌタデ,ミズアオイ,カワラケツメイ,ホソバヤマジソ,ヤマジソ,オミナエシ,ハッカ)
湿地エリア
刈払機 草刈り(木道入口付近 木道沿い通行支障分,下池岸,マルバノキ・ズミ・カラコギカエデ株周り,大クスノキ東側斜面)/手刈り・草取りなど(マルバノキ・ズミ・カラコギカエデ株周り,外来チチコグサ類,入口~下池 アベマキどんぐり 寄せ集め)/竹杭 交換・ヒモ張り直し/刈草 収集・焼却/焼却灰 ユウスゲ植栽地内 撒布
その他
  • 6日:園内 水質定期調査(電気伝導度など)
  • 10日:木鎌(ナタ)刃研ぎ 作業
  • 1日:「第24回 自然史博物館まつり」ブース出展準備 (植物園ボランティアさんに、葉脈標本用のカナメモチや「葉書き」につかうタラヨウの葉をむしって袋づめしてもらいました)随時:11/3・4「第24回 自然史博物館まつり」ブース出展準備(タラヨウ・カナメモチ葉 採集,カナメモチ葉アルカリ処理,プレゼント用クチナシ果実 袋詰め)

 

その他(貴重植物の寄贈・受け入れ・ウェブサイト更新など)
寄贈等
  • 植物園→外部
    • 13日:アカハネオンブバッタ(園内,11/10片岡採集)、倉敷昆虫館へ寄贈
    • 27日:モンゼンイスアブラムシ(園内,11/17・11/23片岡採集)、倉敷昆虫館へ寄贈
  • 外部→植物園
    • 22日:ミズアオイ果実(植物園栽培(市内 自生地)由来のもの,植物園ボランティアの方が自宅で栽培したもの)
植物園
WEBサイト
更新
  • 17日:「現在の見ごろ植物」(リンドウ,ヤマラッキョウ)/「おかやまの植物事典」(「メリケンカルカヤ」追加)
  • 29日: 「植物園だより」(10月の活動)
  • 30日:「開園・イベントカレンダー」・「年間予定表」(1/18「植物園を楽しむ会149」開催要項公開)/「現在の見ごろ植物」(ノジギク)

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