トップページ


重井薬用植物園の見学は予約制です。

見学をご希望の方 こちらをクリック



お問い合わせ

重井薬用植物園
岡山県倉敷市浅原20
TEL:086-423-2396
FAX:086-697-5865
E-mail:shigeihg@shigei.or.jp

 

植物園便り

10月の活動(2024.11.27)

園長からの一言

6日:ヒガンバナの花で吸蜜するナミアゲハ
6日:ヒガンバナの花で吸蜜するナミアゲハ
9日:法面の上と下で開花がずれたヒガンバナ
9日:法面の上と下で開花がずれたヒガンバナ

秋の彼岸の時期になって咲き始めたヒガンバナが、10月に入ってようやく見ごろを迎えましたが、8~9月の少雨の影響(土壌が乾燥しているために地温が下がらず、花茎の伸長が遅れた)でしょうか、植物園温室エリア入口付近の市道法面のヒガンバナは、法面下部のものが先に咲き、上部のものが遅れて開花するという現象が観察されました。他の場所でも、日当たりなどによって、開花時期に随分と差があったようです。ヒガンバナ以外の秋の花々も、日長が開花のキーとなっているものは、例年並みの時期に開花していましたが、下旬になるまで日の最高気温が下がらず、夏日(25℃以上)どころか、真夏日(30℃以上)の日もありましたので、気温が開花に影響する種類などは、10月になっても日中の気温が高いためになかなか開花せず、全体的に遅めの秋の訪れとなりました。

10月の大きなニュースとしては、なんといっても、17日に受賞発表があった、日本自然保護協会(NACS-J)の「日本自然保護大賞2024」において、当園が特別賞「沼田眞賞」を受賞することとなったことでしょう。沼田眞(ぬまた まこと)博士は、生態学者として自然保護の重要性を科学的に説き、日本自然保護協会の会長として自然を守ることの大切さを訴え、日本の自然保護を国際的な水準に高め、自然保護に尽力された方で、「沼田眞賞」は、その志を未来に伝えていくにふさわしい活動に対して授与される賞で、該当者がある場合にのみ授与されますが、一昨年、昨年と受賞がなく、今回、当園が3年ぶりに受賞することとなりました。植物園は、今年12月に整備開始60周年を迎えますが、記念すべき年に栄誉ある賞を頂くことになり、大変うれしく思っています。ちなみに10月も倉敷美しい森での外来モウセンゴケの駆除活動や、総社市での「外来植物一掃大行動」、新見市の希少植物自生地の保全活動など、各地での保全活動を実施しています。今後も、重井博前理事長の「市民のために素晴らしい自然を残しておきたい」との願いに基づき、できる範囲で地道に活動を続けていきたいと考えています。

 

来園者(見学者)総数:56
見学・観察会等(15名)
10/20 定例観察会 植物園を楽しむ会146「末(うら)枯れの野歩きを楽しむ」開催,参加者12名

観察しているのはその名の通り、溝に生育していた「ミゾソバ」の花。 かわいい花ですが、繁殖力は旺盛な野草です 園内の湿地ではスイランやサワギキョウなどの秋の花々がちょうど見ごろとなっていました。

10/26 来園3名(岡山環境ネットワーク役員,学習会の討論司会の依頼・打ち合わせに来園)
その他の来園者
ボランティア・・・のべ41名

 

園外での調査・講演・観察会などへの参加など各種活動
10/2 倉敷美しい森 湿原保全活動(外来モウセンゴケ駆除)、(植物園ボランティア3,倉敷市環境政策課職員2)(倉敷市曽原 倉敷美しい森)

毎年駆除作業を行っていますが、未だ根絶に至らず。 ただし、湿地内の個体数、生育範囲は確実に縮小しています 湿地内だけでなく、湿地の水が流れ込んでいるため池の岸にも、流れ着いた外来モウセンゴケが生育しています

10/6 倉敷美しい森 トウカイコモウセンゴケ定期調査
10/18 今回の調査では様々な秋の花や実が記録されました。 山焼きや草刈りなどの草原保全活動による効果も実感されました真庭市蒜山地域半自然草原 植物調査 参加(倉敷市立自然史博物館友の会「岡山県植物誌研究会」グループ 4名)(真庭市蒜山上徳山)
10/19 総社市主催の活動です。 あいにくの雨天でしたが、参加された方々は文字通り、アメニモマケズ、活動をされていました「鬼城山 外来植物一掃大行動」講師(総社市主催,総社市黒尾)
10/25 例年は落葉かきのみ行っていますが、今年は落葉期の前に、草刈りと刈った草の持ち出し作業を実施しました。新見市豊永佐伏 希少植物自生地 保全活動(植物園ボランティア6名,新見市環境課職員2名)

 

学会/外部の委員会/役員会への出席・参加など
10/12 倉敷市立自然史博物館友の会 幹事会 出席(倉敷市立自然史博物館)
10/29 蒜山自然再生協議会 山焼き草原生物調査(昆虫)打ち合わせ 参加(オンライン)
10/30 西日本自然史系博物館ネットワークInnovate Museum研修「自然史標本の保存と活用 SPNHC・TDWG沖縄大会を日本の博物館にどういかすか」参加(オンライン)

 

マスコミ取材、情報提供など
10/6 NHK総合「さわやか自然百景」(岡山 蒜山の森と草原)放映(番組制作に協力)
10/12 NHK総合「@okayama」(命輝く蒜山の夏)放映(番組制作に協力)
10/17 公益財団法人 日本自然保護協会 「日本自然保護大賞2024」受賞者 発表(植物園が特別賞「沼田眞賞」を受賞)
10/19 テレビ朝日「サンドウィッチマン&芦田愛菜の博士ちゃん」(きのこ&雑草スペシャル)放映(番組での使用植物を提供するなど、番組制作に協力)
10/25 備北民報(新見市圏ローカル紙)、新見市豊永佐伏 希少植物自生地保全活動 取材

 

園内の管理作業など
温室エリア
16日:温室内通路の除草作業をするボランティアさん(夏の間はとても作業ができる環境ではなかった温室栽培スペースですが、ようやく作業できる気温になってきました)刈払機 草刈り(温室南側,温室北側広場,水草プランター置き場周囲,圃場周囲,池周囲,)/手刈り・草取りなど(池内部ヒメガマ穂,温室南ブドウ類剪定,アカメガシワ剪定,カシワ株周り,シラン植栽地,水草プランター置き場,温室内通路)/外来植物駆除(引き抜き)(アレチヌスビトハギ・メリケンカルカヤ・メリケンムグラ・アメリカセンダングサ,セイタカアワダチソウ)/使用済み園芸用土ふるいかけ/栽培植物 ポット・鉢・プランター等 水やり(随時)/刈草 収集・焼却/植物 焼却灰 片付け(草置き場へ)/栽培用マサ土砂 ふるいかけ,熱湯消毒/種子採種・精選(タヌキマメ,カワラケツメイ,ユウスゲ,ホソバヤマジソ,ヤマジソ,キセワタ,ホソバイヌタデ,ミズアオイ)/事務所前 グリーンカーテン撤去/除草剤散布(南ユウスゲ植栽地,ホソバキスゲ・昼咲きユウスゲ植栽地,センダン・ノブドウ剪定後に塗布処理)
湿地エリア
刈払機 草刈り(竹林南~西フェンス沿い,)/刈草 収集・焼却/焼却灰 ユウスゲ植栽地内に撒布/手刈り・草取りなど(メリケンカルカヤ・外来チチコグサ類など外来植物)
その他
  • 6日:園内 水質定期調査(電気伝導度など)
  • 9日:竹杭(伐採モウソウチク利用)作成
  • 随時:11/3・4「第24回 自然史博物館まつり」ブース出展準備(葉脈標本 試作,掲示・配布用印刷物作成など)
  • 随時:刈払機 刈刃(チップソー)研磨

 

その他(貴重植物の寄贈・受け入れ・ウェブサイト更新など)
寄贈等
  • 植物園→外部
    • 特になし
  • 外部→植物園
    • 13日:ジュンサイ(総社市産,片岡採集)
植物園
WEBサイト
更新
  • 11日:「開園・イベントカレンダー」・「年間予定表」(11/16「倉敷みらい公園で生き物さがし2024年11月」開催要項公開)
  • 16日:「植物園だより」(9月の活動)
  • 17日:「開園・イベントカレンダー」・「年間予定表」(11/17「植物園を楽しむ会147」,11/23「晩秋の蒜山もおもしろいよ! 山焼き準備と茅刈り体験」開催要項公開)
  • 20日:「おかやまの植物事典」(「ミズアオイ」改訂)/「開園・イベントカレンダー」・「年間予定表」(12/8「西大寺浜 ハマウツボ保護地 保全活動」開催要項公開)
  • 30日:「開園・イベントカレンダー」・「年間予定表」(12/7「植物園を楽しむ会148」開催要項公開)
  • 31日:「見学をご希望の方」ページ内、「ボランティア募集のお知らせ」部分を改訂

▲このページの先頭へ
▲植物園便りのトップページへ