トップページ


重井薬用植物園の見学は予約制です。

見学をご希望の方 こちらをクリック



お問い合わせ

重井薬用植物園
岡山県倉敷市浅原20
TEL:086-423-2396
FAX:086-697-5865
E-mail:shigeihg@shigei.or.jp

 

植物園便り

9月の活動(2024.10.6)

園長からの一言

15日:ススキの出穂(秋の七草のひとつ、「尾花」)(下旬になるまで、猛暑日ばかりの暑い9月でしたが、中旬にもなると、ススキが穂をだし、秋を教えてくれました)
15日:ススキの出穂(秋の七草のひとつ、「尾花」)
6日:生まれたばかり?のスッポンの仔ガメ(園内の陸上で、体調4cmほどの小さな小さな仔ガメを見つけました。大きさからすると、卵から孵化したばかりのようです。)
6日:生まれたばかり?のスッポンの仔ガメ

9月になっても下旬になるまで猛暑日(最高気温35℃以上)の日が連続し、20日までの間に18日も猛暑日となりました(植物園内での記録)。同時に8月に引き続いて降水量も少なく、気象庁アメダスの倉敷の観測値はわずか20.5mmでした。9月の平年値が133mmですので、今年は暑さ以上に乾燥のひと月であったと言えます。当然ながら植物園としては8月に引き続いて大変厳しいひと月であったと感じています。その中でも、ススキやオミナエシなど植物によっては中旬までには出穂したり、開花を始めたりなど、秋らしさを感じさせてくれる植物がありました。その一方で、ヒガンバナは地温が下がらなかったためか、いつまでたっても姿が見えず、園内では21日に初めて開花を確認しました。本来は、秋の彼岸の頃に「花の盛りを迎える」はずの花ですが、近年は、お彼岸の頃に「咲き始める」花となっているようです。

毎月開催している定例観察会「植物園を楽しむ会」は、8月は暑さ対策で8~10時の開催としましたが、9月はそろそろ涼しくなっているだろうと、10~12時の開催としましたが、開催日の7日はまだまだ暑く、10時過ぎには32℃に達していましたので、後半は園内の散策はやめ、涼しい木陰で参加者の方々と植物や自然についての雑談タイムとしました。その際に、「このままの気候であれば、今年もヒガンバナの開花が遅れるはずです」と説明したのですが、前述の通り、どうやらこの予言、的中したと言ってよさそうです。

下旬になると少し気温が下がり、21日に開催した「秋の!虫をつかまえて みる かい!」では、午前中から気温が30℃を超えたものの、雲が陽射しを遮ってくれましたので、危険な暑さとはならずに無事に開催することができました。また、翌22日に倉敷市八軒屋のミズアオイ自生地で開催した「ミズアオイ観察とネイチャーゲーム」では、開始まもなく降雨があり、参加者もかなり濡れてしまいましたが、高めの気温が逆に幸いしてか寒がる子供もあまりおらず、後半には雨も止んで何とか無事に終えることができました。

 

来園者(見学者)総数:159
見学・観察会等(93名)
9/7 定例観察会 植物園を楽しむ会145「草津月の花野を楽しむ」開催,参加者12名

温室エリアのフェンスにからんだセンニンソウの花が満開でした 10~12時の開催時間としたところ、非常に暑かったので、湿地エリアの涼しい木陰でのんびり植物トークを行いました

9/8 見学1名(兵庫県加西市)
9/11 見学1名(東京都江戸川区)
9/15 地域の湿地の保全活動をされているそうです。園内の湿地では、ミズトンボの花が見ごろで、熱心に観察されていましたヤッホの森湿地を守る会 見学 15名(兵庫県龍野市)
9/21 自然観察会「秋の!虫をつかまえて みる かい!」開催(倉敷昆虫館と共催)、参加者46名+講師3名(倉敷昆虫同好会 守安敦先生,倉敷昆虫館 岡本館長・昆虫館職員)

8月の「夏の!・・・」に続いての、秋の虫捕りイベントです。温室エリアの池のトンボを狙う参加者の子供たち 小さな子が、怖くてカマキリを手で捕まえられないので、小学生のお兄ちゃんがお手本を見せてくれました

9/22 見学2名(岡山市)
9/28 園内の湿地の成り立ちを解説したほか、サワギキョウや咲き始めたスイランのほか、イヌノヒゲなどを観察して頂きました。宮島パークボランティアの会 見学13名(広島県広島市)
その他の来園者
ボランティア・・・のべ66名

 

園外での調査・講演・観察会などへの参加など各種活動
9/12 ミズアオイ自生地 草刈り(FMくらしき生中継準備&9/18保全活動準備,植物園ボランティア1名)(倉敷市八軒屋)
9/14 ミズアオイ自生地の秋の保全活動の準備として、自生地の草刈りを行いましたミズアオイ自生地 草刈り(9/18保全活動準備)(倉敷市八軒屋)
9/18 22日に開催予定の「ミズアオイ観察とネイチャーゲーム」の準備を兼ねて、自生地の整備を行いましたミズアオイ自生地 保全活動(9/22「ミズアオイ観察とネイチャーゲーム」準備,6名参加(植物園ボランティア4,倉敷市立自然史博物館友の会1,倉敷市環境政策課2)(倉敷市八軒屋)
9/22 自然観察会「ミズアオイ観察とネイチャーゲーム」開催,参加者43名(スタッフ含む)(倉敷市・倉敷市立自然史博物館・博物館友の会と共催)(倉敷市八軒屋)

ネイチャーゲームの実施中に雨が降りましたが、気温が高めだったこともあり、濡れながらもなんとか実施できました 博物館友の会有志による「ミズアオイ見守り隊」の保護活動のおかげで、たくさんのミズアオイが咲いていました

 

学会/外部の委員会/役員会への出席・参加など
9/13 倉敷の自然をまもる会 理事会 出席(倉敷市市民活動センター)
9/14 倉敷市立自然史博物館友の会 幹事会 出席(倉敷市立自然史博物館)
9/19 令和6年度第2回 倉敷市立自然史博物館協議会 出席(倉敷市立自然史博物館)
9/26 友の会副会長を務めている片岡園長も審査員として、子供たちの力作の審査に加わりました倉敷市立自然史博物館友の会「しぜんしくらしき賞」審査会 出席(倉敷市立自然史博物館)

 

マスコミ取材、情報提供など
9/5 山陽新聞「情報ひろば」9/7楽しむ会145 告知 掲載
9/12 咲き始めたミズアオイを眺めながら、リポーターの「清水葵」さんと楽しくリポートをさせてもらいましたFMくらしき「ぼっけーくらしき!ラジオまるかじり」内「ハッピーリポート」ミズアオイ自生地より生中継 出演
9/22 倉敷ケーブルテレビ「ミズアオイ観察とネイチャーゲーム」取材 → 同日夕方「KCTニュース」放送+ウェブサイトにニュース内容(テキスト)掲載
9/28 山陽新聞「都市圏」面「ミズアオイかれん 県内唯一の自生地・倉敷川河川敷 芸科大の栽培池でも」記事掲載(ミズアオイ・保全活動について電話取材あり)
随時 テレビ朝日「サンドウィッチマン&芦田愛菜の博士ちゃん」制作会社に対し、食用となる野生植物についての助言、植物提供など制作協力

 

園内の管理作業など
温室エリア
刈払機 草刈り(温室周囲,水草プランター置き場周囲,サツマイモ圃場周囲,池西側観察路,カワラケツメイ南圃場内部,園地南端~西側フェンス沿い,オキナグサ植栽地内部,池 北~東岸,北ユウスゲ植栽地)/手刈り・草取りなど(エリア全体 セイタカアワダチソウ・アレチヌスビトハギ・メリケンムグラ・ツルマメ駆除,フナバラソウ植栽地)/栽培植物 ポット・鉢・プランター等 水やり(随時)/刈草 収集・焼却/種子採種・精選(ゲンジスミレ,シデシャジン,タヌキマメ,カワラケツメイ)/除草剤散布(南ユウスゲ植栽地,ホソバキスゲ・昼咲きユウスゲ植栽地,メリケンムグラ株スポット散布)
湿地エリア
27日:秋空の下、草集めをするボランティアの方々(うろこ雲が広がる秋らしい空になりましたが、ボランティアさんからは、気温はまだ夏だ!との声が)刈払機 草刈り(入口~ユウスゲ広場,ミソナオシ植栽地,ショウブ池まわり~階段,キビヒトリシズカ植栽地内部,竹林内部,中広場,奥広場,ユウスゲ植栽地内部)/手刈り・草取りなど(中広場~奥広場・中広場~展望デッキ間 メリケンカルカヤ駆除)/刈草 収集・焼却
その他
  • 6日:園内 水質定期調査(電気伝導度など)
  • 8日:植物園駐車場 除草剤散布
  • 25日:藤木工務店 温室エリア南端 金網フェンス修繕工事
  • 随時:刈払機 刈刃(チップソー)研磨

 

その他(貴重植物の寄贈・受け入れ・ウェブサイト更新など)
寄贈等
  • 植物園→外部
    • 5日:シラホシトリバ?(昆虫)×3,倉敷昆虫館へ寄贈(園内採集)
    • 13日:ミズアオイ鉢,FMくらしき(清水葵さん)に寄贈
    • 15日:スベリヒユ・ヨモギ(園内・総社市産)をテレビ朝日「サンドウィッチマン&芦田愛菜の博士ちゃん」制作会社へ提供
  • 外部→植物園
    • 15日:テレビ番組提供用 スベリヒユ 総社市の農家の方より寄贈(片岡採集)
    • 17日:ユウスゲ種子(吉備中央町産,片岡採集)
    • 23日:ビッチュウフウロ種子(真庭市産,片岡採集)
植物園
WEBサイト
更新
  • 26日:満開となったオミナエシ(秋の七草のひとつ)(昨冬に、園内のどこかに地植えしようと思いつつ、タイミングを逃したオミナエシの苗がきれいに花を咲かせました)4日:「開園・イベントカレンダー」・「年間予定表」(10/20「植物園を楽しむ会146」開催要項公開)
  • 7日:「おかやまの植物事典」(「ヒオウギ」改訂)
  • 8日:「現在の見ごろ植物」(イヌハギ)
  • 26日:「現在の見ごろ植物」(オミナエシ・イヌノヒゲ)
  • 27日:「植物園だより」(8月の活動)/「お知らせ」(10/19 総社市主催「鬼城山外来植物一掃大行動」告知)

▲このページの先頭へ
▲植物園便りのトップページへ