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重井薬用植物園
岡山県倉敷市浅原20
TEL:086-423-2396
FAX:086-697-5865
E-mail:shigeihg@shigei.or.jp

 

植物園便り

8月の活動(2024.9.26)

園長からの一言

31日:ホソバヤマジソの開花と訪花したシラホシトリバ(シソ科の花が増えてくると秋の訪れを感じます。 トリバガ(鳥羽蛾)というちょっと面白い姿の蛾の一種が訪花していました)
31日:ホソバヤマジソの開花と訪花したシラホシトリバ
18日:今夏の植物園最高気温 40.1℃を記録(今年の夏は観測史上、最も暑かったとのことですが、植物園でも連日猛暑日となり、18日には40℃越えを記録しました)
18日:今夏の植物園最高気温 40.1℃を記録

「暑い」以外に適当な言葉が出てこない、暑い暑い、猛暑の1か月間でした。植物園での記録になりますが、35℃以上の猛暑日となったのは実に27日、しかも1~18日の間は連続での猛暑日となり、18日は今期最高気温の40.1℃を記録しました。同時に降水量もアメダス(倉敷)の記録では65.5mm(平年値81.3mm)とかなり少なく、高温に加えての乾燥と、植物園の管理上も非常に厳しい月となりました。植物園ボランティアの活動も、通常は10時~で活動していますが、熱中症対策も兼ねて、先月末より活動時間を1時間早めたサマータイムとしましたが、それでも活動開始時には30℃に達していることも多く、できるだけ作業を絞って、早めに活動を終えられるようにしました。

10日に開催した定例観察会「植物園を楽しむ会」、12日の「夏の!虫をつかまえて みる かい!」、24日の「倉敷みらい公園で生き物さがし2024年8月」などの夏休み中のイベントについても、暑さを考慮して朝8~10時の開催としました。子供たちが早起きするのが大変かなとは心配しましたが、幸い、いずれのイベントも子供たちは朝から元気いっぱいで参加してくれ、暑さで体調を崩す子もおらず、無事に終えることができました。

普段の管理作業では、暑い時間帯の屋外作業はできるだけ避けるようにしましたが、外来種のシンテッポウユリなどはこまめに駆除作業を行わないと、あっという間に結実して種子が散布されてしまうので、可能な限り毎日園内のチェックを行うようにしました。暑さ指数が「危険」となっているような時間帯は、保存していた植物種子の精選や、資料用写真撮影などの屋内作業をするようにしていましたが、暑さでボーっとしていたせいか、ちょうどサイズや色味が似ているミドリハコベの種子に岡山県では貴重なゲンジスミレの種子を混ぜてしまいました。種子の形状は違うので、ルーペで観察すれば判別できますが、直径1~2mmの種子を一粒一粒選り分けるのは、暑さでの疲労感とはまた違う疲労感がありました。

 

来園者(見学者)総数:120
見学・観察会等(65名)
8/7 来園2名(宮島パークボランティアの会,団体見学の下見に来園)
8/8 見学2名(岡山市,鳥取県鳥取市)
8/10 定例観察会 植物園を楽しむ会144「涼風至ころの朝を楽しむ」開催,参加者11名

楽しむ会の開催時間も暑さを避けて8~10時としました オトギリソウの観察中。 「涼風至」の名の通り、時折涼しい風が吹く気持ちの良い朝で、落ち着いて観察ができました

8/12 自然観察会「夏の!虫をつかまえて みる かい!」開催(倉敷昆虫館と共催)、参加者42名+講師2名(倉敷昆虫同好会 守安敦先生,倉敷昆虫館 岡本館長) / 観察会取材マスコミ関係者 来園5名(KSB2名,RSK2名,KCT1名)

朝8時からの開催でしたが、42名(うち子供21名)が早起きして参加してくれました 天気が良すぎて暑かったので、予定より早めに陰の少ない温室エリアから木陰の多い湿地エリアに移動しました

「守安先生、このトンボはなんですか?」 捕まえた虫の名前をその場で教えてもらえるのが観察会のいい所です テレビ局3社の取材がありました。虫捕りの間は元気いっぱいだった子供たちもインタビューされると、緊張していたようです

8/23 見学1名(倉敷市粒江)
その他の来園者
ボランティア・・・のべ55名

 

園外での調査・講演・観察会などへの参加など各種活動
8/9 倉敷美しい森 モウセンゴケ定期調査(倉敷市曽原)
8/11 毎年恒例の倉敷市立自然史博物館の催しに、種子植物の講師として参加しました倉敷市立自然史博物館「自然の標本なんでも相談会」種子植物 講師(倉敷市立自然史博物館) 
8/24 自然観察会「倉敷みらい公園で生き物さがし2024年8月」開催,参加者60名(倉敷市立自然史博物館・博物館友の会と共催)(倉敷市寿町)

この日も熱中症対策のため、朝8時開始でしたが、60名の参加者がありました。 開会のあいさつの様子です 天気の良い日でしたが、倉敷用水沿いは樹木が木陰をつくり、涼しく過ごせました。 オオバボダイジュの実の観察中です

倉敷用水にかかる橋の上からみんな下の方をのぞいています。 なにを見つけたのでしょうか? 真っ黒な翅のハグロトンボが止まっていました。 ヒラヒラ飛んで捕まえやすそうですが、意外に捕まえにくかったようです。

 

学会/外部の委員会/役員会への出席・参加など
8/10 倉敷市立自然史博物館友の会 幹事会 出席(倉敷市立自然史博物館)
8/19 令和6年度第1回 倉敷市環境審議会生物多様性部会 出席(倉敷市役所)

 

マスコミ取材、情報提供など
8/12 「夏の!虫をつかまえて みる かい!」取材
  • KSB 瀬戸内海放送 → 当日夕方のローカルニュースにて放送 + ウェブサイトに動画掲載
  • RSK 山陽放送 → 当日昼および夕方のローカルニュースにて放送 + ウェブサイトに動画掲載
  • KCT 倉敷ケーブルテレビ → 当日夕方の「KCTニュース」にて放送 + ウェブサイトに動画掲載
8/16 創和会広報誌「はぁもにぃ」へ寄稿(「夏の!虫をつかまえて みる かい!」について)
8/21 FMくらしきのスタジオにお邪魔して、「みらい公園で生き物さがし」やミズアオイの話題などを紹介させていただきましたFMくらしき「ラシクラ」スタジオ出演(8/24「倉敷みらい公園で生き物さがし2024年8月」などについて)

 

園内の管理作業など
温室エリア
刈払機 草刈り(池周囲,温室南側,水草プランター置き場まわり,圃場まわり)/手刈り・草取り・剪定など(水草プランター置き場,メリケンムグラ・外来チチコグサ類駆除,温室南ブドウ類ツル剪定,イヌハギ・フジバカマ植栽地,サツマイモ栽培 圃場,シロヤマブキ・ヤマトレンギョウ花壇)/栽培植物 ポット・鉢・プランター等 水やり(随時)/種子採種・精選(ゲンジスミレ,シデシャジン)/刈草・剪定枝 収集・焼却/除草剤散布(事務所まわり)/温室内 散水用圧力タンク メンテナンス/北出入口 側溝 グレーチング設置

2日:水草プランター置き場の草取り作業(ボランティア) (猛暑のため、7月末よりボランティアの活動時間を9時~のサマータイムとしました) 23日:混ざってしまったハコベとスミレの種子(暑さのせいか、保存用に採種したハコベとスミレの種子をうっかり混ぜてしまい、一粒一粒より分ける羽目になりました)

湿地エリア
8日:きれいだけど厄介な外来種、シンテッポウユリ(湿地エリアのユウスゲ植栽地に侵入している外来系のユリの仲間です。 放置するとすぐ増えるので駆除を行っています)刈払機 草刈り(湿地東フェンス外部,ショウブ池周囲,ショウブ池西斜面,ユウスゲ広場~ミソナオシ植栽地)/下池東フェンス倒木処理(玉切り・林内へ集積)/刈草 収集・焼却/伐採木 枝 細断・積み上げ/シンテッポウユリ・メリケンカルカヤ駆除/観察路グレーチング 滑り止め加工のものに入れ替え
その他
  • 7日:園内 水質定期調査(電気伝導度など)
  • 8日:植物園駐車場 草刈り
  • 28日:倉敷市立自然史博物館「みんなの虫と緑のサロン」会期終了のため提供植物 引き取り
  • 30日:植物プラ名札 洗浄(字消し)
  • 随時:刈払機 刈刃(チップソー)研磨

 

その他(貴重植物の寄贈・受け入れ・ウェブサイト更新など)
寄贈等
  • 植物園→外部
    • 特になし
  • 外部→植物園
    • 26日:ホソバノヤマハハコ(真庭市,片岡採集)
植物園
WEBサイト
更新
  • 25日:秋近し、ミズトンボの開花(猛暑の8月も下旬になると湿地では秋を告げるミズトンボの花などが開花を始め、秋が近いことを教えてくれていました)4日:「開園・イベントカレンダー」・「年間予定表」(9/7「植物園を楽しむ会145」,9/21「秋の!虫をつかまえて みる かい!」開催要項公開)
  • 8日:「現在の見ごろ植物」(サギソウ)
  • 16日:「開園・イベントカレンダー」・「年間予定表」(9/17「ミズアオイ観察とネイチャーゲーム」開催要項公開)
  • 19日:「植物園だより」(7月の活動)
  • 23日:「現在の見ごろ植物」(ミズトンボ)

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