園長からの一言
![]() 14日:開花したハマゴウ |
![]() 14日:園内で確認した変形菌(粘菌)、ツノホコリ |
梅雨入りが6月22日、梅雨明けが7月21日となり、ほぼ1ヶ月、梅雨ということになりました。梅雨のあいだは毎日ではないものの、そこそこ降雨もありました。乾燥気味の環境であるため、園内では普段はあまり見られない変形菌なども観察され、生物の側からも梅雨らしさを感じられました。ただ、太陽が顔を出すと急激に気温があがるようになり、7月頭からたびたび猛暑日(最高気温35℃以上)を記録し、梅雨明け前後からは猛暑日が連続する暑い夏が始まりました。湿気に高温が重なると、植物によっては菌類が原因の立ち枯れを引き起こす白絹病という病気が発生しやすくなりますが、今年もフジバカマが一部枯れてしまいました。
14日に開催した定例観察会「植物園を楽しむ会」は、毎年恒例の夜間開催でしたが、日没前後に雨の予報が出ていたこともあってか、参加者は7名と少なめでした。ただ、観察会前半の園内散策中は雨が降らず、ユウスゲの香りをしっかりと楽しんでもらうことができました。後半には雨が降り出しましたが、参加人数の少なさを逆手にとって、温室の多目的スペース内に全員入ってユウスゲの花の試食(しゃぶしゃぶ)を体験してもらうことができました。
27日にはこちらも毎年の恒例行事、「夜の昆虫観察会」を倉敷昆虫館との共催で開催しました。当日は気温、湿度ともに高めで、ライトトラップには好条件のように思われましたが、昼間の気温が暑すぎたか、開催時間中には飛来する昆虫は少なめでした。ただ、園内では、見事にカブトムシを見つけた親子がおられたり、アブラゼミの羽化、カマキリの幼虫の脱皮、ウスバキトンボの羽化などが観察されたりするなど、様々な生き物の普段見られない生態を観察することができ、参加した子供たちも大満足だったようです。
また、20日からは倉敷市立自然史博物館で、第33回特別展「ぼくらのまちの7つのみどり」が始まりましたが、久しぶりの植物メインの特別展ということで、当園も可能な限り協力しており、同時開催の「みんなのむしとみどりのサロン」に、各種植物の鉢を提供しているほか、特別企画「草生やすプロジェクト」に、園内をはじめとする様々な環境の表土の採取に協力しています。10月14日までの会期中、どんな植物が生えてくるか、博物館に立ち寄る機会があれば、私も楽しみに観察したいと思っています。
見学・観察会等(59名) | |
7/10 | ![]() |
7/14 | 定例観察会 植物園を楽しむ会143「夕さりにただよう香りを楽しむ」開催,参加者7名
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7/20 | 見学1名(倉敷市大内) |
7/27 | 自然観察会「みんなでたんけん!夜の昆虫観察会」開催(倉敷昆虫館と共催)、参加者45名+講師(昆虫館職員)3名
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その他の来園者 | |
ボランティア・・・のべ65名 |
7/3 | しげい病院 七夕ササ採取(総社市) |
7/12 | 倉敷美しい森 外来モウセンゴケ駆除活動 参加者5名(植物園ボランティア3、倉敷市環境政策課職員1、片岡)(倉敷市曽原)
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7/21 | 倉敷市立自然史博物館 第33回特別展「ぼくらのまちの7つのみどり」特別企画「草生やすプロジェクト」土壌まき出し作業(倉敷市立自然史博物館)
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7/23 | ![]() |
7/26 | 倉敷市立自然史博物館 第33回特別展「ぼくらのまちの7つのみどり」特別企画「草生やすプロジェクト」土壌まき出し作業(2回目)(倉敷市立自然史博物館) |
7/3 | 倉敷市立自然史博物館協議会 出席(倉敷市立自然史博物館) |
7/12 | 倉敷の自然をまもる会 理事会 出席(倉敷市市民活動センター) |
7/13 | 倉敷市立自然史博物館友の会 幹事会 出席(倉敷市立自然史博物館) |
7/18 | 令和6年度第1回 岡山県野生動植物調査検討会 植物部会 出席(岡山市南区内尾 岡山県環境保全事業団 内尾事務所) |
7/19 | 蒜山自然再生協議会 打ち合わせ(オンライン) |
特になし |
温室エリア |
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湿地エリア |
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その他 |
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寄贈等 |
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植物園 WEBサイト 更新 |
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