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重井薬用植物園
岡山県倉敷市浅原20
TEL:086-423-2396
FAX:086-697-5865
E-mail:shigeihg@shigei.or.jp

 

植物園便り

9月の活動(2023.10.29)

園長からの一言

今年はなぜか?ジャンボタニシの食害が少なく、ミズアオイが順調に生育し、多くの花を見ることができました
28日:例年になく多くの花が咲いたミズアオイ自生地
一部の関係者が楽しみにしていたらしい「ハチの子」を一足先に全部狩られ、巣が壊滅してしまいました
22日:クロスズメバチの巣を襲うオオスズメバチ

8月は「とにかく猛暑の一言に尽きる」と所感に書いたのですが、9月中旬までは猛暑日もありましたが、「暑さ寒さも彼岸まで」の言葉通り、下旬になると暑さはそれなりに落ち着いてきました。ただ、今年は梅雨明けしてから非常に降水量が少なく、8月中はそれほど目立った影響は出ていなかったのですが、9月に入るとサクラなど植物によっては例年より早めに落葉するものがあったり、地植えの植物の葉が枯れ始めたり、湿地エリアの奥池、下池などの水位が低下してほぼ干上がったりと、乾燥の影響が次々に見られるようになりました。9月の気象庁アメダス「倉敷」の降水量のデータをみると、9月の平年値が133mmのところ、今年はわずか28mmで、「とにかく雨不足の一言に尽きる」ひと月でした。

園内でのイベントでは、23日に毎年恒例の「秋の!虫をつかまえてみるかい!」を開催しました。当日は秋晴れの快晴に恵まれ、参加者はトンボやバッタ類などを元気に追いかけていました。ただ、園内で営巣してはいないようでしたが、アベマキの樹液にオオスズメバチが群れていましたので、周辺はテープを張って立ち入り禁止としました。しかし、オオスズメバチを観察できる良い機会ではありましたので、デジタルカメラを無線通信で手持ちのタブレットと接続し、離れた場所での観察を試みてみたところ、天気が良すぎて少々画面が見にくかったようではありましたが、なかなか落ち着いては観察できないオオスズメバチをしっかり観察でき、参加者からは割合好評だったように感じています。

園外でのイベントでは、これも毎年恒例の倉敷市加須山のミズアオイ自生地での観察会「ミズアオイ観察とネイチャーゲーム」を開催しました。今年はなぜか春にミズアオイの芽生えがジャンボタニシの食害をあまり受けず、3月の種まきの際に設置した保護枠の外でも多くのミズアオイが生育・開花していました(冬期の低温での影響で、春のジャンボタニシの個体数が少なかったのではないかと推測しています)。28日にはFMくらしきのラジオカーによる自生地からの生放送もあり、出演しました。

 

来園者(見学者)総数:134
見学・観察会等(64名)
9/13 倉敷ケーブルテレビ「学区探訪 あっぱれ♪」収録来園 5名
9/20 見学6名(香川県)
9/23 自然観察会「秋の!虫をつかまえて みる かい!」開催,参加者34名+講師3名(倉敷昆虫同好会 守安敦氏・末長晴輝氏,倉敷昆虫館 岡本館長)

温室エリアでの虫捕りの様子。参加者はトンボやバッタなどを追いかけていました 後半は湿地エリアに移動。 気持ちのいい秋空のもと、木道を歩く参加者

アベマキの樹液が出ているところにオオスズメバチが群れていました。さすがに危ないので周囲は立ち入り禁止に デジタルカメラとタブレット端末を無線通信でつなぎ、離れた場所からオオスズメバチの観察をしました

9/27 見学1名(兵庫県)
9/29 見学2名(倉敷市)
9/30 定例観察会 植物園を楽しむ会133「ジュズダマで幼心を楽しむ」開催,参加者11名

プラ船に植えていたジュズダマを観察しました。熟していた種子は採集して持ち帰って頂きました フジバカマも観察。今回は少し少人数だったので、同属のヒヨドリバナ類との区別点、葉裏の「腺点」の有無も観察しました

その他の来園者
ボランティア・・・のべ70名

 

園外での調査・講演・観察会などへの参加など各種活動
9/1 8月末に草刈りした草を寄せて、観察会の準備をしましたミズアオイ自生地保全活動(観察会準備)実施,参加者12名(植物園ボランティア・岡山県ミズアオイ保護巡視員・倉敷市環境政策課職員)(倉敷市加須山)
9/10 自然観察会「ミズアオイ観察とネイチャーゲーム」開催(倉敷市・倉敷市立自然史博物館・同友の会と共催),参加者48名(スタッフ含む)(倉敷市加須山)

「備中ネイチャーゲームの会」によるネイチャーゲームの様子 ミズアオイの観察の様子。 咲き始めぐらいでしたが、しっかり咲いていました

9/22 資料用植物写真 撮影(倉敷市指定天然記念物「祝神社のクスドイゲ」)(倉敷市船穂)
9/23 資料用植物写真 撮影(クスドイゲ雌花)(倉敷市阿知 鶴形山)
9/27 倉敷美しい森 外来モウセンゴケ駆除活動 実施 参加者6名(植物園ボランティア・倉敷市環境政策課職員)(倉敷市曽原)

少雨による渇水のため、例年になく湿地下流のため池の水位が下がり、岸を歩けるようになっていましたが… 特定外来生物、ナガエモウセンゴケ。ため池の岸にも、種子か植物片が流れつき、ひそかに増殖していたようです

9/29 美作警察署 捜査協力(美作市)
9/30 ミズアオイ自生地 草刈り(倉敷市加須山)

 

学会/外部の委員会/役員会への出席・参加など
9/8 倉敷の自然をまもる会 理事会 出席(倉敷市市民活動センター)
9/9 倉敷市立自然史博物館友の会 幹事会 出席(倉敷市立自然史博物館)
9/28 友の会の副会長である片岡園長も審査員の一人として審査に参加しました。倉敷市立自然史博物館友の会「しぜんしくらしき賞」審査会 出席(倉敷市立自然史博物館)

 

マスコミ取材、情報提供など
9/13 倉敷ケーブルテレビ(KCT)「学区探訪 あっぱれ♪」取材・撮影 → 10/14 放送(再放送あり)
9/28 自生地にラジオカーが来て、満開のミズアオイの前から生放送。 レポーターは清“水 葵”さん!FMくらしき「ぼっけーくらしき!ラジオまるかじり」内「ハッピーレポート」出演(倉敷市加須山 ミズアオイ自生地より生放送)

 

園内の管理作業など
温室エリア
22日:温室内通路の草取りをするボランティアさん(暑くて作業ができず、夏の間伸び放題になっていた温室内の通路部分の草取りをしてもらいました)刈払機 草刈り(池周囲,水草プランター置き場周囲,温室周囲,圃場周囲,オキナグサ植栽地,ハマゴウ植栽地,フクジュソウ植栽地,西側フェンス沿い,北~西側フェンス外部)/手刈り・草取り(フェンスつる植物つる切り,フェンス下部草刈り,蒜山ユウスゲポット置き場周り・ポット内,温室内通路,フナバラソウ,コムラサキ株周り)/カワラケツメイ 刈り取り,乾燥,細断(カワラケツメイ茶づくり)/外来植物駆除(メリケンムグラ,外来チチコグサ類)/刈草 収集・焼却/事務所前鉢,水草プランター等 水やり作業(随時)/ヨトウムシ駆除(ミズアオイ)/植物植栽地 竹杭交換・ヒモ張り直し/温室内 散水ミストノズルパイプ破損 修理
湿地エリア
刈払機 草刈り(ユウスゲ広場,キビヒトリシズカ植栽地,ズミ・カラコギカエデ植栽地,中広場~奥広場入口,奥広場,奥池堤,展望デッキ西,竹林内,竹林南,ユウスゲ植栽地内部,入口~ユウスゲ広場 観察路)/手刈り・除草(ズミ・カラコギカエデ株周り,ユウスゲ広場南フェンスつる植物)/外来植物駆除(アレチヌスビトハギ,メリケンカルカヤ)/刈草 収集・焼却
その他
  • 2日:駐車場 除草剤散布
  • 6日:園内 水質定期調査(電気伝導度など)
  • 随時:刈払機 刈刃 研磨

 

その他(貴重植物の寄贈・受け入れ・ウェブサイト更新など)
寄贈等
  • 植物園→外部
    • 特になし
  • 外部→植物園
    • 27日:ヤマジソ(倉敷市産,植物園ボランティア採集)
植物園
WEBサイト
更新
  • 6日:「植物園だより」(7月の活動)
  • 14日:「開園・イベントカレンダー」・「年間予定表」(10/15「ちょっとアブない?しぜんかんさつ ~トゲトゲ編~」,10/28「植物園を楽しむ会134」開催要項公開)/「お知らせ」(倉敷ケーブルテレビ「学区探訪 あっぱれ♪」出演告知)
  • 23日:「お知らせ」(9/28 FMくらしき「ぼっけーくらしき!ラジオまるかじり」内「ハッピーレポート」出演告知)
  • 30日:「おかやまの植物事典」(「ミズオトギリ」追加)/「植物園だより」(8月の活動)

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