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重井薬用植物園
岡山県倉敷市浅原20
TEL:086-423-2396
FAX:086-697-5865
E-mail:shigeihg@shigei.or.jp

 

植物園便り

3月の活動(2023.4.15)

園長からの一言

例年であれば、開花ピークは4月に入ってからですが、今年は20日に初めて開花後、一気に咲き進みました
31日:サクラソウ満開
園内の見回り中に、遭遇。なんとか園外に追い出し、侵入箇所となっていた金網フェンス下の隙間をふさぎました。
8日:湿地エリアに侵入していたイノシシ

植物園園内の温度データロガーによる記録では、昨年3月の平均気温は9.6℃だったのに対し、3月の平均気温は10.9℃、日平均気温が10℃を超えた日は昨年12日に対して今年は19日もありました。また、日最低気温が氷点下になった日は昨年10日に対して今年は6日と、とにかく急激に暖かくなったため、植物もオキナグサやサクラソウ、ミツガシワなど、春の花が例年よりかなり早く咲きだしました。つくしも例年より発生が早かったのですが、比較的天気が良かったこともあってか、つくし摘みができる期間もあっという間に終わってしまいました。

園外では、3日に倉敷市環境政策課と協働しての倉敷美しい森の湿原保全活動を行いました。今年は湿地内の低木の伐採、搬出など力仕事を予定していましたので、倉敷芸科大の学生、教員の方々にボランティアとして応援に来ていただき、無事予定の作業を行うことができました。また25日には「ミズアオイの種まき会」を倉敷市、倉敷市立自然史博物館友の会との共催で開催しました。今年はミズアオイの芽生えを食べてしまうスクミリンゴガイ(ジャンボタニシ)対策として、銅箔テープを貼った保護枠作りを参加者の方に協力してもらって作成、設置を行いました。その他、総社市では高梁川河川敷の洪水対策工事によって生育数が減少した絶滅危惧植物ハマウツボの自生地保全活動を今年初めて行いました。

園内の管理では、冬から侵入の気配があったイノシシにとうとう湿地エリアで遭遇しました。体長60cmほどの若そうな個体でした。にらみ合いながらもなんとか園外に追い出し、侵入口となっていたフェンス下の隙間を金網でふさいだことで、今のところ再びの侵入は防げているようです。また、植物園の近隣の林にカラスの群れが営巣するようになり、屋外に置いているビニールポットをひっくり返したり、植物を引き抜いたりするいたずらを繰り返すようになったので、他の野鳥まで来なくなりそうなため、これまで設置していなかった「おどし」をやむなく設置しました。このおどし、タカの姿をした凧で、風が吹くと自在に動くため、他のおどしよりは効果があるようですが、カラスも作り物であることは分かっているようで、設置直後はかなり距離をとっていたのですが、徐々に距離を詰めてきており、こちらは当分、油断はできそうにありません。

 

来園者(見学者)総数:98
見学・観察会等(32名)
3/1 来園1名(総社市,樹木伐採ボランティアに来園)
3/3 来園1名(植物園ボランティア、植物寄贈に来園)
3/7 見学1名(真庭市)
3/8 見学2名(倉敷市)
3/11 見学1名(倉敷市)
来園1名(植物園ボランティア、植物写真撮影に来園)
3/17 来園1名(植物園ボランティア、植物写真撮影に来園)
3/19 来園2名(岡山市,つくし摘みに来園)
3/26 定例観察会 植物園を楽しむ会127「笑う山の花めぐりを楽しむ」開催,参加者20名

先月に引き続き、雨の観察会となりましたが、サクラソウの花はしっかり咲いてくれていました。 傘をさしていると下を向きがちですが、少し視線を上げると、イロハモミジの花が咲いていました。

3/29 見学1名(東京都)
3/31 見学1名(総社市)
その他の来園者
ボランティア・・・のべ66名

 

園外での調査・講演・観察会などへの参加など各種活動
3/3 倉敷美しい森 湿原(湿性植物園)保全活動 実施,参加者16名(倉敷市曽原)

事前に刈っておいた草を集め、湿地外に持ち出します。 今回は倉敷芸科大の学生もボランティアに駆けつけてくれました。掘れ込んだ流路の補修作業の様子。

3/25 「ミズアオイの種まき会」(倉敷市・倉敷市立自然史博物館友の会・植物園 共催)開催,参加者33名(倉敷市加須山)

スクミリンゴガイ対策として、あぜ板に銅箔テープを貼る作業を参加者と共に行いました。 銅箔テープを貼った保護枠を自生地内に設置後、種まきを行いました。

3/29 総社市のハマウツボ自生地にて、繁茂していた外来植物、シナダレスズメガヤの引き抜き作業を実施。ハマウツボ自生地 保全作業(シナダレスズメガヤ等 外来植物抜き取り)実施,植物園ボランティア等9名参加(総社市秦)

 

学会/外部の委員会/役員会への出席・参加など
3/6 蒜山自然再生協議会 令和4年度 総会 出席(オンライン)
3/10 倉敷の自然をまもる会 理事会 出席(倉敷市市民活動センター)
3/11 倉敷市立自然史博物館友の会 幹事会出席(倉敷市立自然史博物館)
3/17-21 第70回 日本生態学会大会(ESJ70)参加(オンライン)

 

マスコミ取材、情報提供など
3/17 山陽新聞 「備中」面  「重井薬用植物園の四季」(コシダ)掲載

 

園内の管理作業など
温室エリア
6日:カラス対策にタカ型カイトを設置(カラスがビニールポットをひっくり返したり、植物の芽生えを引き抜いたりという被害が相次いだため、やむをえず設置。)植物植替え(クサヤツデ,エビネ,ビッチュウフウロ,セトウチホトトギス,オオハルトラノオ,シラガブドウなど25種類)/植物播種(ハマウツボ)/手刈り・草取り(東側フェンス沿い,事務所前,ヤマトレンギョウ・シロヤマブキ花壇周り)/樹木伐採(トウネズミモチ)/樹木剪定(ギンバイカ,シロノチリツバキ)/伐採・剪定木枝葉 収集・焼却/フェンス沿い 樹木稚樹 駆除処理/外来タンポポ駆除作業/樹木誘引(ヤマザクラ)/使用済み園芸用土 ふるいかけ/栽培用砂,ビニールポット・苗箱 洗浄,熱湯消毒/池西側岸補修(土のう,あぜシート設置/ミズアオイ プランター内掃除(枯死株除去)/カラスおどし(タカ型カイト)設置
湿地エリア
樹木伐採(アベマキ,イロハモミジ,クロガネモチ,アラカシ,クスノキ)/伐採木 片付け(移動・積み上げ)/樹木剪定(アラカシ萌芽枝)/伐採・剪定木枝葉 収集・焼却/手刈り・草取り(ショウブ池内部)/植物植栽・補植(オグラセンノウ)/刈払機 草刈り(湿地東フェンス外部)/金網フェンス下間隙補修(イノシシ侵入防止)/奥池→下池 土のう運搬・下池岸補修

8日:ボランティアによるオグラセンノウの苗 補植(温室エリアで種子から育てていた苗を湿地内に補植。うまく定着してくれるでしょうか。) 22日:湿地エリア 下池岸 補修作業(岸の幅が狭くなっている箇所を土のうで補修したのち、泥で覆うことで、土のう上への植物の定着を促します。)

その他
  • 4日:園内 水質定期調査(電気伝導度など)
  • 8日:ミズアオイ種子 袋詰め(3/25「ミズアオイの種まき会」準備)
  • 随時:チェンソーメンテナンス(刃 研磨・内部清掃)

 

その他(貴重植物の寄贈・受け入れ・ウェブサイト更新など)
寄贈等
  • 植物園→外部
    • 特になし
  • 外部→植物園
    • 3日:セツブンソウ(高梁市産,植物園ボランティア自宅にて栽培・増殖したものを受け入れ)
    • 24日:ミズアオイ種子(果実)(自生地由来,自然史博物館友の会会員の自宅で栽培・増殖したものを受け入れ)
    • 26日:カノコソウ(新見市,片岡採集)
    • 30日:カタクリ,ホソバナコバイモ(岡山市産,土地所有者の方から鉢植えを受け入れ)
植物園
WEBサイト
更新
  • 1日:「お知らせ」(4月 蒜山山焼きボランティア募集要項 公開)
  • 12日:「現在の見ごろ植物」(スギナ(つくし),ユキワリイチゲ(写真差し替え))
  • 17日:「開園・イベントカレンダー」・「年間予定表」(4/22「植物園を楽しむ会128」開催要項公開)
  • 18日:「植物園便り」(2月の活動)
  • 26日:「現在の見ごろ植物」(サクラソウ,オキナグサ)/「おかやまの植物事典」(「クスノキ」追加)

11日:つくし発生ピーク(昨年は、11日に初めてのつくしを見つけていましたが、今年はすでに発生のピークを迎えていました。) 24日:オキナグサの開花(大株がいくつか枯れてしまったので、今年はちょっと花が少なめですが、幼苗はたくさん生えているので、来年以降に期待。)

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