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重井薬用植物園
岡山県倉敷市浅原20
TEL:086-423-2396
FAX:086-697-5865
E-mail:shigeihg@shigei.or.jp

 

植物園便り

12月の活動(2023.1.7)

園長からの一言

毎年恒例、植物園ボランティアの方々作成の門松設置に加えて、温室・湿地エリア入口の看板を新しいものにしました。これで新年を迎える準備はばっちりです
24日:ボランティアさん作成の門松と入口の新看板
中旬からぐっと冷え込むようになり、雪も降りましたが、ホワイトクリスマスには1日早かったようです
23日:一日早かった? 雪の残る植木鉢の様子

だんだんと霜や氷を見る日が多くなり、順調に冬らしくなっていっている印象だったのですが、なんと岡山市内でヒマワリが咲いているということで、地元テレビ局2局から、コメントを求められるということがありました。原因を推測してみましたが、どうも10、11月の気温が比較的暖かく、成長が止まったり枯れたりするほど冷え込む日も少なかったために、開花までこぎつけることができたようです。

植物園内でも、9日に、温室エリアの池に赤トンボの姿を見つけて写真を撮影したところ、植物園では記録されていなかったタイリクアカネということが分かりました。倉敷昆虫同好会の守安敦氏に連絡したところ、翌日早速採集に来られましたが、その際にこれまた植物園内で記録のなかったキトンボも見つかり、冬に植物園の昆虫が2種増えるということになりました。両種ともこれまでも植物園近辺で他のトンボにまぎれて生息していた可能性は高いように思われますが、秋が暖かかったためにたまたま遅くまで生き残り、目にとまりやすくなったようです。暖かな秋の思わぬ影響でした。中旬以降は植物園でも連日氷点下を記録するようになり、23日には積雪もあるなど、冬らしくなりました。

園内では、3日にはイオングループの環境学習グループ「イオンチアーズクラブ」が自然体験学習(稲わらでの縄ない体験、羽釜&薪での炊飯体験、たき火での焼きイモ体験)に来園されました。縄ない体験は植物園ボランティアの方に講師を務めてもらったほか、市内で里山整備などを行っている市民グループ「里山クラブ」の方にも協力して頂き、わら細工にも挑戦しました。11日に開催した「植物園を楽しむ会」では、年末ということで、「きんとん」の色付けなどに使うクチナシの実(園内産)を参加者にプレゼントしましたが、大変好評でたくさんの実を持ち帰っていただけました。

園外では4日に岡山市(西大寺)でのハマウツボ保護地の保全活動、7日には植物園ボランティアの方と一緒に新見市の希少植物自生地の保全活動を実施するなど、花がオフシーズンになった代わりに、保全活動はオンシーズンに入ってきています。

 

来園者(見学者)総数:107
見学・観察会等(43名)
12/2 来園1名(イオンチアーズクラブ担当者,自然体験の準備に来園)
12/3 来園18名(イオンチアーズクラブ,自然体験(縄ない・ご飯炊き・焼き芋)実施)+講師1名(倉敷市内のグループ「里山クラブ」よりわら細工の講師として)

わら縄ない体験の講師は植物園のボランティアの方にお願いしました 薪と羽釜でご飯炊き。うまく炊きあがったでしょうか?

たき火で焼きイモも行いました

来園1名(倉敷市福島)
12/9 来園2名(KSB瀬戸内海放送,取材)
12/10 珍しいトンボというわけではないですが、植物園内では初めての確認となりました来園1名(倉敷昆虫同好会 守安敦氏,タイリクアカネとキトンボ採集に来園)
12/11 落ち葉のじゅうたんを踏みしめて、園内の里山の植物を観察しました定例観察会 植物園を楽しむ会124「黄落の里山を楽しむ」開催,参加者19名
その他の来園者
ボランティア・・・のべ64名

 

園外での調査・講演・観察会などへの参加など各種活動
12/4 吉井川 ハマウツボ・ネットワーク ハマウツボ保護地 保全活動 参加者14名(岡山市東区西大寺浜)

保護地内の草取り、草刈り作業を行いました 吉井川 ハマウツボ・ネットワークの方々と、ようやく設置できたハマウツボの解説看板を囲んでの一枚

12/7 様々な希少植物が自生する場所の手入れをお手伝いしました。これから落葉かきを行います希少植物自生地 保全活動(新見市豊永佐伏)
12/27 ハマビシ保護地 砂ふるいかけ作業(倉敷市玉島黒崎)

 

学会/外部の委員会/役員会への出席・参加など
12/10 倉敷市立自然史博物館友の会 幹事会出席(倉敷市立自然史博物館)
12/14 SAVE JAPANプロジェクト ミーティング(オンライン)
12/15 蒜山自然再生協議会 ミーティング(オンライン)

 

マスコミ取材、情報提供など
12/9 山陽新聞 「おかくらプラス」面「まちナビ」コーナー 12/11「植物園を楽しむ会124」告知記事 掲載
KSB瀬戸内海放送 取材(ヒマワリの開花についてインタビュー) → 同日夕方の「KSBニュース」内にて放送
BSJapanext「アタック25Next」制作会社(株)ABCリブラへ植物写真(ウラジロ)提供
12/19 RNC西日本放送 ヒマワリの開花について電話取材 → 同日夕方の「News Every」にて園長コメント(テロップ)が放送

 

園内の管理作業など
温室エリア
16日:クチナシ果実の収穫作業(収穫した果実は、温室内で乾燥して来年の12月頃に配布します)樹木伐採・剪定(クワ,トウネズミモチ,エビヅル,サンカクヅル,入り口わきアケビ・ケテイカカズラ)/刈払機 草刈り(オキナグサ植栽地,イヌハギ・フジバカマ植栽地,タヌキマメ植栽地,池法面,ノカンゾウ植栽地,カワラケツメイ植栽地,市道水路沿い法面)/手刈り・草取り作業(エリア南端フェンスつる植物,東フェンス沿いススキ セイタカヨシ,ホソバヤマジソ・ハマビシ(プランター内砂ふるいかけ))/植物植替え(キブネダイオウ,コムラサキ,ヒメユリ,ヤシャビシャク,ヒカゲスミレ,キバナノアマナ,モミジハグマ,ヘメロカリスsp.,)/植物種子播種(ヒオウギ,カワラヨモギ,カセンソウ)/クチナシ果実 採取/剪定樹木枝・刈草 運搬・枝打ち・焼却/マサ土 ふるいかけ(栽培用砂作成)/ 栽培用砂 熱湯消毒/伐採木細断・割り作業(自然体験 たき火準備のため)/外来タンポポ駆除/温室内通路 防草シート張り/温室散水ミストノズル金具 詰まり掃除/温室内多目的スペース 大掃除/屋外水道 凍結防止ヒーター取り付け
湿地エリア
14日:湿地エリア 土のう作成(湿地エリアの奥池がほとんど干上がるこの時期に、堆積した砂を使って、園内の整備に使う土のうを作成します)土のう作成(奥池の堆積砂使用)/モウソウチク 伐採・枝打ち
その他
  • 2・8日:温室内散水ミストパイプ 更新工事(藤木工務店)
  • 3日:園内 水質定期調査(電気伝導度など)
  • 24日:入口看板 取り付け(新しいものに交換)
  • 随時:種子採集・精選(カワラケツメイ,ミズアオイ,カワラヨモギ,カセンソウ)

 

その他(貴重植物の寄贈・受け入れ・ウェブサイト更新など)
寄贈等
  • 11日:植物園を楽しむ会124「黄落の里山を楽しむ」(年末ということもあり、参加者の方にクチナシの果実をプレゼントしました)植物園→外部
    • 11日:「植物園を楽しむ会」参加者にクチナシ果実をプレゼント
  • 外部→植物園
    • 7日:ヒオウギ種子(片岡採集,新見市産)
植物園
WEBサイト
更新
  • 24日:クリスマスカラーの植物?マンリョウ(緑の葉に赤い実ということでちょっと強引にクリスマスカラーの植物として、植物園Facebookページで紹介しました。)9日:「開園・イベントカレンダー」・「年間予定表」(1/15「植物園を楽しむ会125」,1/28「たき火であそぼう!」開催要項公開)/「現在の見ごろ植物」更新(ヒイラギ)
  • 11日:「おかやまの植物事典」(「ツタ(ナツヅタ)」追加)
  • 16日:「植物園便り」(11月の活動)
  • 25日: 「現在の見ごろ植物」更新(マンリョウ,ヤブコウジ)

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