園長からの一言
25日:久しぶりのお披露目、マルバノキ |
28日:ススキの穂よりもモフモフです!オギの穂 |
10月に引き続き、穏やかな日が多かった印象のひと月でした。岡山地方気象台の発表によれば、倉敷の11月の平均気温は平年よりも1.6℃も高かったとのことで、植物園内の紅葉もじわりじわりとゆっくり進んだようで、早く落葉する木が少なかったのか、植物園ボランティアの方からは、「今年の園内の紅葉はいつもよりきれいだ」との声が聞かれました。樹木が紅葉する一方、草も一部は「草紅葉」で色づきますが、全体としては「冬枯れ」がだんだんと進む時期…のはずだったのですが、今年は暖かなせいか、冬枯れの進み方も遅く、サワヒヨドリなどは比較的遅くまで花が残っていましたので、場所によっては草刈りをするのがもったいない気がしました。
園外では、19日に倉敷市立自然史博物館、同友の会との共催で「倉敷みらい公園の生き物しらべ2022年秋」を開催しました。そろそろ子どもに人気の昆虫は少なくなってくる季節ですが、ジョロウグモやハエトリグモなど、普段注目されにくいクモ類に注目が集まり、なかなかの盛り上がりを見せました。また、20日には真庭市蒜山地域での草原保全活動の一環で、蒜山自然再生協議会との共催イベント、草原の火道(防火帯)の草寄せ作業&茅(ススキ)刈り体験を開催しました。本来は13日に開催予定でしたが、悪天候が予想されたため、1週間延期としたのですが、延期にもかかわらず、およそ50名の参加者があり、例年よりも早く、入念な作業を行うことができました。
園内では、26日に「植物園を楽しむ会」を開催しました。当日、ネタにするつもりだったツタの紅葉は一足遅く、ほとんどが落葉してしまっていましたが、地面に這った状態のつるには紅葉した葉が残っており、なんとか観察をすることはできました。また、以前、温室エリアに植栽していた株が酷暑に耐え切れずに枯れてしまったために2012年頃から挿し木苗から育成し直していた「マルバノキ」(岡山県版レッドデータブック2020:絶滅危惧Ⅰ類)が、ようやく安定して花をつけるまでに成長したため、今回の楽しむ会で、お披露目をすることができました。参加者の方々も、紅葉と花が同時に見れる面白い樹木ということもあり、喜んでいただけたようです。
来園者(見学者)総数:110名
見学・観察会等(39名) | |
11/2 | 見学1名(倉敷市) |
11/3 | 来園9名(倉敷市,園内で虫捕り) |
11/6 | 来園1名(植物園ボランティアの方,園内植物写真撮影) |
11/26 | 定例観察会 植物園を楽しむ会123「里山に実る秋果を楽しむ」開催,参加者15名
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11/28 | 「ひまわりの会」(高梁市ボランティアグループ) 見学13名 |
その他の来園者 | |
ボランティア・・・のべ71名 |
園外での調査・講演・観察会などへの参加など各種活動
11/7 | 蒜山 山焼き準備作業(火道/防火帯草刈り作業),希少植物生育地 保全作業(草刈り)(真庭市蒜山) |
11/9 | 国内希少野生動植物保全についての関係者打ち合わせ(オンライン) |
11/15 | 蒜山自然再生協議会 環境省自然再生専門家会議委員 現地視察・意見交換会 参加(真庭市蒜山)
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11/16 | 蒜山自然再生協議会 自然再生事業実施計画作成のための検討会 出席(真庭市蒜山) |
鷲谷いずみ 東京大学名誉教授 講演会「危機を超えて未来を切り拓く自然再生」 参加(勝山高校蒜山校地) | |
11/19 | 「倉敷みらい公園の生き物しらべ2022年秋」開催,参加者58名(倉敷市立自然史博物館・同友の会・植物園 共催)(倉敷市寿町) |
11/20 | 「晩秋の蒜山もおもしろいよ! 秋の草原保全活動『秋から始まる山焼き準備!防火帯の草寄せ & 茅葺職人直伝!“茅”の収穫体験』」開催,参加者 約50名(蒜山自然再生協議会・津黒いきものふれあいの里・植物園 共催)(真庭市蒜山)
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学会/外部の委員会/役員会への出席・参加など
11/10 | 倉敷市立自然史博物館友の会「しぜんしくらしき賞」審査会 出席(倉敷市立自然史博物館) |
11/11 | 倉敷の自然をまもる会 理事会 出席(倉敷市市民活動センター) |
マスコミ取材、情報提供など
11/8 | 山陽新聞 倉敷総社圏版「重井薬用植物園の四季」(サワヒヨドリ)掲載 |
11/29 | (株)テレビ朝日に植物写真 提供 |
11/30 | 山陽新聞 岡山市民版「ハマウツボの保護地守ろう」(12/4西大寺 ハマウツボ保護地保全活動告知記事)掲載 |
園内の管理作業など
温室エリア |
樹木伐採・剪定(温室南クロガネモチ,ユリノキ,アカメガシワ,ショウドシマレンギョウ)/手刈り・草取り作業(ススキ,イヌハギ,ミヤギノハギ,池内部 ヒメガマ穂(上旬)・ヒメガマ茎(下旬))植物植替え作業(キブネダイオウ,ジュズダマ,ヤマトレンギョウ,ススキ,イヌノフグリ)/ヒメガマ穂 炭焼き(1/28予定 自然体験教室 準備)/ヒメガマ茎 結束・仮立て/ススキ 茅ぐろ作成(仮立て)/ヒメガマ細断→フクジュソウ植栽地に敷く/ヒメガマこも 水草プランター(大賀ハス,ミズトラノオ,ジュズダマ,ヒシモドキ)に設置/カワヂシャ プランター 不織布かけ/圃場 サツマイモ収穫・保存作業(園内行事で使用予定)/マサ土 ふるいかけ(栽培用砂作成)/ 栽培用砂 熱湯消毒/刈草等 焼却 |
湿地エリア |
手刈り・草取り作業(奥広場水路,奥広場池内部イグサなど,外来チチコグサ類)/樹木伐採・剪定作業(中広場 ウツギ)/刈草等 収集・焼却 |
その他 |
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その他(貴重植物の寄贈・受け入れ・ウェブサイト更新など)
寄贈等 |
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植物園 WEBサイト 更新 |
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