園長からの一言
![]() 15日:オグラセンノウが見ごろに |
![]() 15日:ツマグロキチョウの産卵 |
6月14日に梅雨入りしたと思ったら、まったく梅雨の実感のないまま、28日には梅雨明けとなってしまいました。園内の気温の記録を見ると、むしろ梅雨入りしたころから、気温がぐっと上がり始めており、下旬にはいると最低気温が20℃を下回ることがなくなり、最高気温も23日に35.5℃を記録したのを皮切りに、たびたび猛暑日(最高気温35℃以上)になるようになりました。夏場の水不足が心配ではありますが、6月に限って言えば、気温が高く雨の日が少なかった代わりに日照がしっかりとあったので、園内の植物は極めて順調に成長、開花していたように思います。むしろオグラセンノウやカキランなどは中旬頃に見ごろを迎えたのですが、開花が順調すぎて予想よりも早く花期が終わってしまったのか、あっという間にほとんど花が見られなくなってしまいました。
5日に開催した「植物園を楽しむ会(芒種の候の水辺を楽しむ)」では、湿地に生育するモウセンゴケを紹介しようと、参加者に指し示したモウセンゴケの花茎に「モウセンゴケトリバ」というガの幼虫が偶然いるのを発見しました。このガの幼虫は、食虫植物のモウセンゴケ類のみを食草にしている「食虫植物を食べる虫」で、植物園ではおそらく初めての確認と思います。偶然ではありますが、思わぬ発見となりました。また、温室エリアではカワラケツメイの生育が順調なためか、例年になくツマグロキチョウ(環境省RL:絶滅危惧IB類)が多く飛び回っており、カワラケツメイの葉に産卵をしている様子も見られました。一方でちょっと困った虫も発生しており、温室南に植えている野生のブドウ、エビヅルに「ブドウスカシクロバ」というガの一種の幼虫が大発生しました。実はこのガも植物園ではこれまで記録がないようでしたが、この幼虫はあまり強くはないものの毒毛をもっているようで、しばしば刺されて痛い思いをするので、やむなく駆除をすることになりました。
見学・観察会等 (46名) | |
6/1 | 来園2名(植物園ボランティアの方が知人を案内して園内散策) |
6/2 | ![]() |
6/5 | 定例観察会 植物園を楽しむ会118「芒種の候の水辺を楽しむ」開催,参加者14名
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6/10 | 来園1名(トレイルランニング大会「Forestrail hiruzen-shinjo」 について、意見ヒアリングのため) |
6/22 | 来園4名(岡山県環境保全事業団 情報誌「環境」取材) |
6/23 | 見学1名(倉敷市) |
その他の来園者 | |
ボランティア・・・のべ61名 |
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6/12 | ![]() |
6/24 | ミズアオイ自生地 保全活動 実施,植物園ボランティア・県ミズアオイ保護巡視員,倉敷市環境政策課職員など12名(倉敷市加須山)
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6/11 | 倉敷市立自然史博物館友の会 幹事会 出席(倉敷市立自然史博物館) |
6/29 | 蒜山自然再生協議会 第1回総会 参加(オンライン) |
SAVE JAPAN プロジェクト 関係者ミーティング(岡山NPOセンター,オンライン) | |
6/30 | 真庭市神庭の滝自然公園 指定管理者選定審議会 出席(真庭市勝山) |
6/2 | 山陽新聞 倉敷総社圏版「重井薬用植物園の四季」(ノイバラ)掲載 |
6/22 | 山陽新聞 倉敷総社圏版「重井薬用植物園の四季」(ムラサキ)掲載 |
6/25 | 山陽新聞 美作ワイド版「蒜山の草原で夏草刈り」(6/12開催「夏の草原保全活動 花咲く草原の夏草刈り」)記事掲載 |
温室エリア |
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湿地エリア |
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その他 |
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寄贈等 |
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植物園 WEBサイト 更新 |
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