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重井薬用植物園
岡山県倉敷市浅原20
TEL:086-423-2396
FAX:086-697-5865
E-mail:shigeihg@shigei.or.jp

 

植物園便り

12月の活動(2022.1.8)

園長からの一言

9日:毎年恒例、温室エリア池のヒメガマ刈り取り作業
9日:毎年恒例、温室エリア池のヒメガマ刈り取り作業
21日:ちょっとユーモラスな顔のハシビロガモが飛来
21日:ちょっとユーモラスな顔のハシビロガモが飛来

11月中は日中の気温が20℃を超える日がありましたが、12月に入ってからは20℃を上回ることは無くなりました。「冬日」とは最低気温が0℃未満の日をいうのだそうですが、アメダスのデータでは、倉敷市の2021年初めての冬日は12月19日(-0.2℃)ということになるようです。ところが、植物園では11月中には既に冬日を記録しており、19日にはなんと-2.6℃を記録しました。

毎年、この時期の園内の管理作業として、温室エリアの池内部に生育しているヒメガマの刈り取り作業を行っています。胴長、ゴム手袋を着用しての作業のため、多少肌寒くなってくる初冬の時期に作業を行うことにしているのですが、今年は作業終了より早く寒波が到来し、少し慌てて作業を進めました。また、園内のクチナシの木が毎年多くの実をつけるので、12月上旬には採取して乾燥させ、前年の果実は様々な機会に配布していたのですが、昨年から新型コロナウイルス感染症の感染拡大もあり、配布する機会が減ってしまい、2019年12月採取の実が大量に残ってしまっていました。採取時期の関係もあり、料理の色付け用として配布するのは憚られましたので、草木染め用として植物園のFacebookページで希望を募ったところ、数人の方から連絡があり、無事にすべて配布することができました。

園内では、花はほとんど見られなくなる時期ではありますが、5日の「植物園を楽しむ会」では、様々な植物の果実を紹介したほか、12日には倉敷イオンチアーズクラブが来園し、わら縄ない体験や、羽釜での炊飯、たき火での焼きイモなどの自然体験を行って大変盛り上がりました。来年度にむけては、このような植物園の「自然体験フィールドとしての魅力」についての発信についても重点的に考えていきたいと思っています。

 

来園者(見学者)総数:108
見学・観察会等 (44名)
12/5 定例観察会 植物園を楽しむ会113「冬木立に香る桂花を楽しむ」開催,参加者20名

花は少ない季節ですが、フェンスにからんだ様々なつる植物の実を観察中 ヒイラギの花を観察。キンモクセイなどと同じ仲間ですので、良い香りがします
紹介したつる植物の果実でちょっとオシャレ!

12/12 来園21名(倉敷イオンチアーズクラブ,ワラ縄ない体験等、自然体験を実施)

子供だけでなく、保護者の方も、「わら綯い」(わら縄づくり)に悪戦苦闘! 羽釜と薪で、炊飯にも挑戦しました

12/17 見学1名(瀬戸内市,クチナシ果実受け取り)/来園1名(倉敷市,クチナシ果実受け取り)
12/24 来園1名(山陽新聞倉敷本社 記者,取材に来園)
その他の来園者
ボランティア・・・のべ64名

 

園外での調査・講演・観察会などへの参加など各種活動
12/10 植物園ボランティアの方々と共に、草刈りと草寄せ、落葉かきなどを行いました希少植物 自生地 保全活動,5名参加(植物園ボランティア4名+片岡)(新見市豊永佐伏)
12/11 保護地内部の草取り作業をするボランティア参加者の方々西大寺ハマウツボ保護地 保全活動,参加者約20名(吉井川 ハマウツボ・ネットワーク,西大寺公民館,岡山市環境保全課,学芸館高校生徒など)
12/12 植物園のすぐ近くの鉱山跡で、様々な鉱物の観察を行いました倉敷市立自然史博物館 自然(地学)観察会「三吉鉱山跡での鉱物等の観察」参加(倉敷市西坂)
12/18 日本植物分類学会 講演会 参加(オンライン)

 

学会/外部の委員会/役員会への出席・参加など
12/15 蒜山自然再生協議会 設立準備会議(第3回)出席(真庭市)

 

マスコミ取材、情報提供など
12/10 備北民報(新見市圏ローカル紙),希少植物自生地 保全活動 取材
12/24 山陽新聞 倉敷・総社圏版「重井薬用植物園の四季」取材(写真撮影)

 

園内の管理作業など
温室エリア
22日:刈り取ったヒメガマは腐らないよう、「くろ」にしました。刈払機 草刈り(ウマノスズクサ植栽地,オキナグサ植栽地,池岸,西側フェンス沿い園地)/手刈り・草取り(温室内通路,ショウドシマレンギョウ剪定,クロガネモチ剪定,池内部 ミツガシワ堀り上げ,ヒメガマ刈り取り・仮結束)/ヒメガマくろ 作成/使用済み栽培用土 ふるいかけ/水草プランター置き場 防草シート破れ部分貼り替え/プラスチック植物名札 研磨・洗浄(字消し)作業/刈草 収集・焼却
湿地エリア
刈払機 草刈り(下池周囲,湿地西法面,クスノキ下斜面)/樹木伐採(モウソウチク,ヒノキ)/刈草・伐採樹木枝 収集・焼却
その他
  • 24日:今年も植物園ボランティアの方々に門松を作っていただきました。4日:園内 水質(電気伝導度)定期調査
  • 4日:水栓 凍結防止用ヒーター取り付け
  • 24日:門松作成(植物園ボランティアの方々による)
  • 随時:植物種子採取・精選作業(ツクシハギ,クチナシ果実,カワラヨモギ,オミナエシ,ミズアオイ,ミズオオバコ)
  • 随時:龍泉寺の自然を守る会「岡山市の小さな自然再生~龍泉寺の自然を守る会10年の歩み(第二版)」監修作業(原稿校正)

 

その他(貴重植物の寄贈・受け入れ・ウェブサイト更新など)
寄贈等
  • 植物園→外部
    • Facebookにて、一昨年のクチナシ果実の引き取り先を募集したところ、何人かの方に草木染め用として活用してもらえることに15日:クチナシ果実(植物園内産),真庭市在住の草木染め染色家の方に寄贈
    • 17日:クチナシ果実(植物園内産),瀬戸内市と倉敷市の方に寄贈(草木染めに使用されるとのこと)
    • 22日:クチナシ果実(植物園内産),植物園ボランティアの方に寄贈(近所の方に配られるとのこと)
  • 外部→植物園
    • 10日:ヒオウギ標本(新見市産,片岡採集)
植物園
WEBサイト
更新
  • 23日:湿地エリアでマンリョウが鮮やかな赤色の実をつけていました。一応、クリスマスカラー?5日:「開園・イベントカレンダー」(1/16「植物園を楽しむ会114」,1/30「ミズアオイの種まき会」要項公開)
  • 7日:「おかやまの植物事典」(「タヌキマメ」改訂)
  • 8日:「植物園便り」(11月の活動)
  • 16日:「開園・イベントカレンダー」(2/5特別企画・自然体験教室「たき火であそぼう!」要項公開)
  • 23日「現在の見ごろ植物」更新(マンリョウ,タンキリマメ)

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