園長からの一言
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22日:猛暑のせい?首をひねった姿のサギソウ |
9日:植物園に飛来したオオタカの幼鳥 |
長い梅雨が明けた途端に、猛暑の日々が襲ってきました。気象庁のアメダス(倉敷)のデータを見ていますと、8月は最高気温が30℃を下回った日がなかったようです。さらに、植物園の位置する場所は南に開けた山裾という地形のせいか、アメダスの値より冬は2℃低く、夏は2℃高いという傾向があります。園内にも温度データロガーを設置しているのですが、8月30日にはなんと気温41.4℃を記録していました。装置を設置している百葉箱が手作りであることなどが影響して実際より高めに測定されている可能性もありますが、事務所の屋外に設置しているアナログ気温計の数値と比較しても、40℃近くになっていたことは間違いないようです。また、猛暑に加えて深刻だったのが、雨が降らなかったことで、アメダスのデータでは、8月の降水量は0mmとなっていました。園内でも、できる限り水やりに励みましたが、焼け石に水、という言葉が頭から離れない1か月でした。
園内の管理作業をお手伝いいただいているボランティアの方々についても、熱中症や夏バテをしないよう、作業量や作業時間を縮小・短縮したり、危険な暑さが予想された時期には活動を急きょ休みにしたりと配慮をしました。園内行事は、1日に「夏の!虫をつかまえてみるかい!」、23日に「植物園を楽しむ会」を行いました。どちらも暑さを避けるため朝8時からの開催としていましたが、それでも10時の閉会の頃には気温が30℃を超え、吹き出す汗を拭いながらの行事となりました。23日の「植物園を楽しむ会」では、長梅雨の日照不足で生育が遅れたためか、例年であれば8月下旬には花期が終わりを迎えているはずのサギソウが比較的良い状態で咲いており、ワレモコウやミズトンボなどの秋を告げる花と一緒に観察をすることができました。
また、温室内では下旬になって、フタモンアシナガバチが営巣しているのに気付き、駆除を行いました。8月中、雨が降らず、高温であったことで、今年はハチ類に限らず、ヨトウガの幼虫(ヨトウムシ)などの植物を食害する害虫の発生も比較的多いような気がしています。アシナガバチなどは、そのような害虫を狩ってくれる益虫でもあるのですが、秋になって巣が大きくなってくると攻撃性も強くなるので、今後は園内の見回り時にはハチの営巣などにも注意しなければと思っています。
見学・観察会等 (56名) | |
8/1 | 「夏の!虫をつかまえてみるかい!」開催(8~10時),参加者26名(+講師2名)
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8/12 | 来園2名(倉敷市)/来園1名(倉敷市,山野草愛好家,植物寄贈のため来園) |
8/20 | 来園2名(植物園の近隣住民親子,夏休み自由研究のため質問に来園) |
8/23 | ![]() |
その他の来園者 | |
ボランティア・・・のべ35名 |
8/2 | ![]() |
8/16 | ![]() |
8/6 | 令和2年度 倉敷市立自然史博物館協議会 出席(倉敷市立自然史博物館) |
8/7 | 令和2年度 第1回 倉敷市環境審議会 出席(倉敷市消防局) |
8/8 | 倉敷市自然史博物館友の会 幹事会 出席(倉敷市立自然史博物館) |
8/23 | 定例観察会 植物園を楽しむ会「処暑の涼を楽しむ」,倉敷ケーブルテレビ 取材 →同日夕方の「KCTニュース」にて放映された模様。 |
温室エリア |
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湿地エリア |
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その他 |
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寄贈等 |
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