コニシキソウは北アメリカ原産の1年生の帰化植物です。日本全国の日当たりが良い道ばた、畑地、庭先など、あらゆる場所に生育し、根元から茎を分岐して地表に広がります。夏場、高温になるアスファルトの隙間から芽生えていることもあり、街中でもごく普通に見られます。よく見ると、葉のわきに小さな花や果実がついています。茎などをちぎると、白色の乳液がでてきます。葉には暗紫色の斑紋があります。大型で茎が斜めに立ち上がるオオニシキソウ、葉に斑紋がないニシキソウ(在来)、ハイニシキソウ、アレチニシキソウなど、よく似た近縁種がありますので、様子のおかしなニシキソウを見かけたら、帰化植物図鑑などで調べてみましょう。
コミカンソウは、旧来の分類体系ではコニシキソウと同じくトウダイグサ科とされていましたが、最近では「ミカンソウ科」として独立した科として扱われています。茎などをちぎっても白色の乳液が出ないことが特徴です。本州から沖縄にかけての日当たりの良い畑地や路傍、庭先に生育します。一見、マメ科のオジギソウのようにも見えますが、葉は対生ではなく、互生です。触っても葉が閉じることはありませんが、夜間や昼間、特に暑い時間帯には葉を閉じる開閉運動を行います。花は葉の腋に着き、花後には球形で凸凹のある果実ができ、まるでミカンのようなので、「小蜜柑草」の名がついています。こちらも、ヒメミカンソウ、ナガエミカンソウ(帰化)と言った近縁種がありますので、探してみてください。