園長からの一言
16日:かつての自生地の光景? ともに咲いたオグラセンノウとヤチシャジン |
2日:6月の雄に続いて、ハッチョウトンボの雌を確認 |
なかなか梅雨が明けず、30日にようやく梅雨明けとなりましたが、幸い、23日「植物園を楽しむ会」、25日「みんなでたんけん!夜の昆虫観察会」ともに雨に見舞われることなく、予定通り開催できました。毎年、7月の「植物園を楽しむ会」は夜間開催とし、ユウスゲやカラスウリなどの夏の夜に咲く植物をメインに紹介しています。さらに、実は美味しいユウスゲの花の試食体験(花のしゃぶしゃぶ)をしてもらうのが恒例となっていたのですが、今年は新型コロナウイルス感染症のリスクを考慮して、試食は中止とし、そのかわりに好きなだけユウスゲの花を採取してもらい、おうちで楽しんでいただくことにしました。参加者の方々は、マスク越しにも感じられるユウスゲの良い香りに誘われるように、花を採取しておられました。25日の「みんなでたんけん!」夜の昆虫観察会」では、長梅雨で、サナギがカビなどにやられたのか、今年はカブトムシやクワガタの仲間の出現が少なかったようで、この日も見つかりませんでしたが、クマゼミが羽化している場面に出会ったり、植物園ボランティアさんが飼育してくれていた植物園産のカブトムシのプレゼントがあったりと、子供たちは楽しんでくれていたようです。
植物園内の湿地では、6月に確認したハッチョウトンボの雄に続いて、雌1匹を確認しました。先の雄とうまく交尾して、子孫を残してくれていることを願っています。ハッチョウトンボ以外にも、植物も生え方が年々、少しずつ変化しており、今年はオグラセンノウ(環境省RL:絶滅危惧ⅠB類)とヤチシャジン(環境省RL:絶滅危惧ⅠA類)の生育範囲が広がった結果、両種が並んで咲いている様子が見られました。当園のオグラセンノウとヤチシャジンは、古屋野名誉園長が、現在は消滅してしまった同じ自生地(湿地)から種子を採取してきたものですので、かつての自生地では、このような光景が見られたのではないかと想像をしています。来園者(見学者)総数:83名
見学・観察会等 (48名) | |
7/2 | 2日:来園2名(植物園ボランティアの方,ご夫婦で園内散策に来園) |
7/4 | 見学5名(吉備中央町) |
7/5 | 来園1名(植物園ボランティアの方、園内生き物の写真撮影に来園) |
7/19 | 見学2名(広島県福山市) |
7/23 | 定例観察会 植物園を楽しむ会97「百足る花で暑気払いを楽しむ」開催(18~20時),参加者11名
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7/25 | 「みんなでたんけん!夜の昆虫観察会」開催(19~21時),参加者24名(+講師3名)
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7/31 | 来園2名(ボランティアの方送迎のため来園1名/植物標本を預けに来園1名) |
その他の来園者 | |
ボランティア・・・のべ35名 |
園外での調査・講演・観察会などへの参加など各種活動
7/29 | 外来食虫植物 駆除活動(参加者:植物園ボランティア4名・倉敷市環境政策課職員2名) (倉敷曽原 倉敷美しい森) |
学会/外部の委員会/役員会への出席・参加など
7/5 | 倉敷の自然をまもる会 理事会 出席(倉敷市市民活動センター) |
7/30 | 令和2年度 第1回 倉敷市生物多様性審議会 出席(倉敷市環境学習センター) |
マスコミ取材、情報提供など
特になし |
園内の管理作業など
温室エリア |
草刈り作業(温室周囲,水草プランター置き場周囲,温室北広場,池周囲,その他園地,周辺市道)/手刈り・草取り作業(フェンスつる植物剪定,温室南クロガネモチ剪定,カワラケツメイ植栽地 ツルマメ除草)/刈草 収集・焼却/植物植替え(ノジギク) |
湿地エリア |
草刈り作業(ユウスゲ前広場,観察路,中広場,奥広場,ショウブ池西斜面,湿地東フェンス外部)/手刈り・草取り作業(観察路 通行支障枝 剪定 )/刈草 収集・焼却 |
その他 |
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その他(貴重植物の寄贈・受け入れ・ウェブサイト更新など)
寄贈等 |
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随時 | 植物園WEBサイト更新
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