マツバウンランは春から初夏にかけ、日当たりの良い場所に生育し、薄紫の花を咲かせる北アメリカ原産の1年草(越年草)です。現在ではおもに関東地方以西に帰化しており、時に群生します。和名は同属で海岸に生育するウンラン(海蘭)に比べ、葉がマツの葉のように細いことを意味します。
ヒナギキョウも春から夏にかけ、関東地方以西の日当たりの良い道ばた、ときには街路樹の根元や芝生などに生育します。ただし、こちらは在来の多年草で、「雛桔梗」の名の通り、小さなキキョウに似た花を咲かせますが、高さは20~40cmほどにしかなりません。
北アメリカ原産の帰化植物で同じような日当たりの良い環境に生える1年草で、花期も同様に春~夏の「ヒナキキョウソウ」という植物もあります。ヒナギキョウと和名が似ていてややこしいので、「ヒメダンダンギキョウ」の別名で呼ばれることもあります。
いずれの花も小さく紫色をしていますので、遠目にはわかりにくいかもしれません。時には足を止めて、足元の花を観察して見るのも、散歩の楽しみではないでしょうか?