いずれも本州から沖縄までの日当たりのよい道ばた、草むらや畑などにごく普通に見られるマメ科のつる性の越年草です。
①カラスノエンドウ(別名:ヤハズエンドウ)・・・花が長さ1~2cmで紅紫色、さやの中の種子(豆)は5~10個・
②スズメノエンドウ・・・花は長さ3~4mmで白っぽい薄紫、種子はふつう2個。
これら2種類は知っている人も多いと思いますが、実はもう1種類、よく似た仲間があります。
③カスマグサ・・・花は長さ5~7mm、青紫色で、種子はふつう4個。
「カスマグサ」は「カ」ラスと「ス」ズメの中間的な大きさ、特徴なので、「カ」と「ス」の「マ(間)」のクサ、と名付けられています。岡山県南部では「カラス」と「スズメ」よりは少ないようですが、その気で探せば、見つけることは難しくない植物です。
ちなみに和名は「カラス(スズメ)のエンドウ(豌豆)」ではなく、「カラス(スズメ)・野豌豆」です。さらに、分類上は、エンドウの仲間ではなく、ソラマメ属の植物です。