園長からの一言
12日:温室エリアの池に侵入した特定外来生物ヌートリア |
29日:伐採したアベマキを利用した丸太のイス |
「令和元年」もあっという間に終わり、新年を迎えました。今年の干支は十二支の最初「子」ですが、12日には温室エリアの池に巨大ネズミ、ヌートリアが侵入しました。ヌートリアは南米原産の外来生物で、植物・動物問わずに摂食して在来生態系に多大な影響を与えるため、外来生物法で「特定外来生物」に指定されています。特に倉敷市内ではミズアオイが毎年食害を受けて問題になっています。棲みつかれると園内でもミズアオイをはじめとして様々な植物に被害がでることが予想されますので、いくらネズミ年とはいえ巨大ネズミは歓迎できず、どう対策したものか、と思いましたが、幸いにエサを探して一時的に迷い込んだだけらしく、その後の侵入は確認されていません。
13日(月)には、「植物園を楽しむ会」で、毎年恒例となっている、とんど焼きを開催しました。昨年は167名の参加者がありましたので、今年は200名の想定で準備をしました。さすがに大丈夫だろう、と考えていましたが、ふたを開けてみれば、なんと参加者は「楽しむ会」として過去最高の185名の参加者を記録しました。一応、想定の範囲内ではあったのですが、植物園の駐車場に加えて、近隣にお借りした臨時駐車場も満車(合計80台程度)となり、来年は駐車場の問題を解決しなければ混乱が起きる可能性があり、今から頭を悩ませています。ちなみに1月の来園者総数の236名という数字も、過去最高を更新しました。植物をほとんど観察しない月が、一番来園者が多いという、園長という立場からは非常にうれしくも悩ましい結果となっています。
とんど焼きの後は、園内の作業も正月モードから切り替え、湿地内部の草刈りや樹木の伐採などに取り掛かっています。まずは樹勢が衰え、枯れた枝が多くなってきたアベマキを切り倒したのですが、根本近くの幹は、大変太く重量もあり、処分に困るような状態でしたので、適当な大きさに玉切りし、簡易的なイスとして園地に配置してみました。しばらくは見学時の休憩用に使用し、腐朽してきたら、野積みして昆虫などの棲み処にしたいと考えています。来園者(見学者)総数:236名
見学・観察会等 (187名) | |
1/13 | 定例観察会「植物園を楽しむ会94(寒中をとんど焼きで楽しむ)」開催,参加者185名
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1/24 | 来園1名(龍泉寺の自然を守る会会長,10周年記念誌CD-Rを持参) |
その他の来園者 | |
ボランティア・・・のべ49名 |
園外での調査・講演・観察会などへの参加など各種活動
特になし |
学会/外部の委員会/役員会への出席・参加など
1/15 | 令和元年度第2回 倉敷市生物多様性審議会 出席(倉敷市役所) |
1/20 | 倉敷の自然をまもる会 出席(倉敷市役所) |
1/23 | 真庭市蒜山地域 山焼き(火入れ)打ち合わせ 出席(真庭市 蒜山振興局) |
マスコミ取材、情報提供など
特になし |
園内の管理作業など
温室エリア |
草刈り(刈払機)作業(池岸,フジバカマ・イヌハギ植栽地,ノコギリソウ・ヤナギタンポポ植栽地,カワラケツメイ植栽地,温室南園地,外部 市道法面・放棄水田周囲,池周囲園地)/樹木剪定(エゴノキ,サカキ,クロガネモチ,トウネズミモチ,ヤナギ,ヒサカキ,入り口わきアケビ・ケテイカカズラつる)/手刈り・草取り作業(東側フェンス沿い 草刈り・つる切り)/刈草・剪定樹木枝 収集・焼却/植物植替え(サクラソウ,ヤチシャジン)/外来チチコグサ類 駆除作業(薬剤塗布) |
湿地エリア |
草刈り(刈払機)作業(湿地東側 フェンス外部,下池周囲,湿地内部(木道入口東側・湿地西側),ユウスゲ植栽地,ユウスゲ前広場,ウバメガシ植栽地,展望デッキ周辺,奥広場東,大クスノキ下)/手刈り・草取り作業(木道柱周囲,湿地~中~奥広場水路)/樹木伐採(アベマキ,クロガネモチ,ナンキンハゼ,イヌツゲ)/伐採モウソウチク 切断・割り作業(とんど焼き準備のため)/落葉かき・集積作業/刈草・伐採樹木枝 収集・焼却/外来チチコグサ類 駆除作業(薬剤塗布)/堆肥置き場 積み替え作業/植物種子採集(リンドウ) |
その他 |
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その他(貴重植物の寄贈・受け入れ・ウェブサイト更新など)
寄贈等 |
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