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重井薬用植物園
岡山県倉敷市浅原20
TEL:086-423-2396
FAX:086-697-5865
E-mail:shigeihg@shigei.or.jp

 

植物園便り

6月の活動(2019.7.20)

園長からの一言

9日:ガマの穂にとまって大きな声で鳴くオオヨシキリ 16日:カワセミ(雄)…事務所の窓から撮影
9日:ガマの穂にとまって大きな声で鳴くオオヨシキリ
 16日:カワセミ(雄)…事務所の窓から撮影

約150名の来園者があった5月から一転、6月は見学・観察会などでの来園者が38名と、大きく落ち込みました。とはいってもこれは例年通りの傾向で、5月は連休や団体見学が多いため来園者数が伸びる一方、6月は祝日がなく、梅雨も近づいて天候が不安定な(イメージがある)ためか、個人・団体どちらも見学申し込みが減少します。さらに、この時期に咲く花には一般に知られた種類がやや少なく、どのような花が見られるのか、想像しにくいということもあるかもしれないとも考えています。実は6月は気温も上がり、雨も多くなるため、春の花ほどの華やかさはないものの、樹木や草本ともに様々な種類の花が咲き、一度に観察可能な花数は比較的多い時期です。植物観察には良い時期である、ということを今後、アピールしていく必要性を感じています。

植物園への来園者は少なかったのですが、その分、スケジュールは比較的空いていたため、研究者の方からの研究目的でのサンプリング調査などへの協力や、園外での保全活動に時間を割くことができました。29日には植物園からほど近い、倉敷市西坂地区にて、「草活しようぜ!虫の楽園づくり大作戦・初夏」を開催しました。これは草刈りを行うことで、様々な昆虫が生息できる環境を作り出そうという試みです。「里山=森林」よりさらに身近な自然としての「原っぱ(草原)」の保全は今後、市民の方々が自然と親しむ上でも重要になってくると考えていますので、植物園内についても、雨のたびに成長する草に負けないよう、草刈りに力を入れたいと考えています。

 

来園者(見学者)総数:79
見学・観察会等 (38名)
6/9 定例観察会「植物園を楽しむ会87(“腐草”の季節を楽しむ)」開催、参加者30名

9日:植物園を楽しむ会87(“腐草”の季節を楽しむ)ノアザミの花についての解説中 9日:植物園を楽しむ会87(“腐草”の季節を楽しむ)大きな声で鳴くオオヨシキリの姿を探す参加者

6/20 来園1名(龍泉寺の自然をまもる会 会長,保全活動の相談に来園)
6/22 来園1名(鳥取短期大学 助教, 県内での植物調査のため来園)
6/26 来園3名(倉敷市環境政策課職員)
6/29 来園3名(総社市,植物についての質問に来園)
6/30 来園1名(東京薬科大学 講師,早島町での植物調査のため来園)
その他の来園者
ボランティア・・・のべ41名

 

園外での調査・講演・観察会などへの参加など各種活動
6/3 資料用植物写真(ハナショウブ)撮影(倉敷市木見 住心院)
6/6 6日:新見市 希少植物自生地 保全活動希少植物自生地 保全活動(草刈り)(新見市)
6/15 15日:真庭市 津黒いきものふれあいの里へユウスゲ苗運搬蒜山産ユウスゲ苗 津黒いきものふれあいの里に移動(真庭市蒜山下和)
6/18 備前市 植物・湿地 調査(備前市)
6/22 鳥取短期大学 助教 モウセンゴケトリバ幼虫 サンプリング調査 協力(備前市・岡山市・倉敷市)

22日:モウセンゴケトリバ幼虫 サンプリング調査 調査風景 22日:イシモチソウの葉を摂食中のモウセンゴケトリバ幼虫

6/26 奥西坂園地 進入路・駐車スペース 草刈り・草寄せ(6/29イベント準備作業,倉敷市西坂)
6/28 28日:総社市立総社北小学校 ヒイゴ池湿地での環境学習 視察総社市立総社北小学校 ヒイゴ池湿地での環境学習 視察(総社市福井)
奥西坂園地 進入路・作業予定地 草刈り・草寄せ(6/29イベント準備作業,倉敷市西坂)
6/29 「草活しようぜ! 虫の楽園づくり大作戦・初夏」開催,参加者16名(倉敷市西坂)

29日:「草活しようぜ! 虫の楽園づくり大作戦・初夏」 29日:「草活しようぜ! 虫の楽園づくり大作戦・初夏」

6/30 東京薬科大学 講師 ブラジルチドメグサ 研究用サンプル採集 協力(早島町)東京薬科大学 講師 ブラジルチドメグサ 研究用サンプル採集 協力(早島町)

 

学会/外部の委員会/役員会への出席・参加など
6/11 岡山県野生動植物調査検討会 植物部会(令和元年度 第1回)出席(岡山市内尾 岡山県環境保全事業団事務所)

 

マスコミ取材、情報提供など
6/6 希少植物自生地保護活動 備北民報 取材
6/28 山陽新聞・倉敷ケーブルテレビ連動企画「備中 ひと・風・景~高梁川流域百選」ヒイゴ池湿地について取材 →紙面掲載・放映は7月下旬予定

 

園内の管理作業など
温室エリア
14日:運搬のため、折り畳みコンテナへユウスゲ苗の入れ替え作業をするボランティアさん植物植え替え(ツメレンゲ,ツキミソウ,蒜山産ユウスゲ,タイシャクアザミ,カヤラン,アサツキ,マイヅルテンナンショウ)/チャドクガ幼虫駆除(シロノチリツバキ,枝を切り落とし)/草刈り(刈払機)作業(カワラケツメイ・タヌキマメ・ホソバヤマジソ植栽地 高刈り,池周囲岸,温室北広場,プランター置き場周囲,圃場,西側フェンス沿い園地,メハジキ植栽地)/手刈り・草取り作業(温室内通路,コバノフジバカマ植栽地,プランター・植木鉢内)/外来植物(アレチヌスビトハギ)駆除作業/メハジキ こぼれ種からの発芽株を掘り上げ・移植/刈草 収集・焼却/圃場 耕耘/蒜山産ユウスゲ苗 移送準備
湿地エリア
草刈り(刈払機)作業(入口~木道入り口,木道入り口~ユウスゲ前広場)/手刈り・草取り作業(竹林周辺細竹伐採)/刈草 収集・焼却
その他
  • 5日:植物 プラ名札 研磨・洗浄作業
  • 20日:しげい病院 院内感染対策研修会 参加
  • 27日:7~8月 夜間・朝の行事開催についての挨拶状 植物園近隣住宅に配布

 

その他(貴重植物の寄贈・受け入れ・ウェブサイト更新など)
寄贈等
  • 植物園→外部
    • 16日:ミツガシワ種子を大分県立日田高等学校科学クラブに発芽実験のため寄贈
    • 23日:蒜山産ユウスゲ苗(186ポット),津黒いきものふれあいの里へ運搬(保全活動に使用のため移動)
  • 外部→植物園
    • 28日:マイヅルテンナンショウ 球茎(岡山大学大学院 院生の方より寄贈,岡山県内産
随時 植物園WEBサイト更新
  • 27日:オグラセンノウの開花9日:「お知らせ」(7/14「植物園を楽しむ会」要項)/「現在の見ごろ植物」(クチナシ,ハマビシ)
  • 14日:「お知らせ」(「6/15「夏の草原保全活動 花咲く草原の夏草刈り」7/6に延期の告知)
  • 15日:「お知らせ」(7/27「みんなでたんけん!夜の昆虫観察会」要項,8/11「夏の!虫をつかまえてみるかい!」要項,8/24「植物園を楽しむ会」要項)
  • 16日:「植物園便り」(5月の活動)
  • 29日:「現在の見ごろ植物」(オグラセンノウ,クサレダマ)
  • 30日:「お知らせ」(7/27「みんなでたんけん!夜の昆虫観察会」定員に達したため受付締め切り)

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