園長からの一言
21日:植物園 新パンフレット 完成 |
22日:草刈り後、開花したオキナグサ |
12月に入り、さすがに来園者も少なくなってきましたので、冬期の管理作業を本格的に開始しました。植物の植替え作業はもちろんですが、温室エリアでは池の内部に生育しているヒメガマの刈り取り作業、樹木の剪定などを行いました。湿地エリアでは、幹が枯れかけていたヤマザクラとミズキを伐採しました。ミズキは根元から新しい萌芽が出てきていますので、それが成長してくれればと思っています。ヤマザクラはイオン倉敷チアーズクラブの子供たちが来園した際に、伐採して見せ、伐採後に折れて散らばった小枝を拾い集めて広場まで持って来てもらいました。大きな枝は重いので運ばないでいいよ、と言っていたのですが、子供たちは上手に協力しあって運んでくれました。
また、5日に園内(湿地エリア)の見回りをしていたところ、水が枯れた池の泥をイノシシが引っ掻き回した跡を発見しました。近隣の地域にはイノシシがかなり以前から出没していて、畑などの被害も出ていたのですが、園内は金網フェンスに囲まれていることもあり、これまでイノシシの侵入は確認されていませんでした。ただ、掘り返し跡は池底の柔らかい泥の場所に限られていて、それほど本気でエサを探していたのではなく、まだ偶然迷い込んだ、程度の段階のようでしたので、ただちにボランティアさんと外周フェンスのチェックを行い、イノシシの成体が侵入可能とされる20cm程度の破れやフェンス下部の隙間を丈夫な金網(ワイヤーメッシュ)で塞ぐ対策をとりました。その気になればいくらでも土を掘ったりして侵入されそうなのですが、園内にはそれほどエサになりそうなものもないですし、当面はこれであきらめてくれれば良いが…と思っています。
温室エリアでは、なんと12月にもかかわらず、オキナグサの開花を確認しました。すわ、異常気象?と思ってしまいそうですが、実は理由があり、秋に残っていた葉を周辺の草と一緒に草刈りしてしまったことで、葉が無くなる=真冬になった、と株が勘違いして、花芽の休眠が解けてしまったようです。思わぬことで、オキナグサの花芽の休眠解除条件の一端が判明した出来事でした。
来園者(見学者)総数:108名
見学・観察会等 (60名) | |
12/2 | 2日:定例観察会「植物園を楽しむ会81(木枯しに咲く花を楽しむ)」開催、参加者24名
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イオン倉敷チアーズクラブ「外来種の雑草を学ぼう・里山のお手入れのお手伝い」来園29名
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12/10 | 来園1名(山陽新聞記者,植物写真撮影のため) |
12/22 | 見学1名(倉敷市) |
その他の来園者 | |
ボランティア・・・のべ48名 |
園外での調査・講演・観察会などへの参加など各種活動
12/24 | 一斉開花したハチク林 経過確認(倉敷市) |
学会/外部の委員会/役員会への出席・参加など
12/8 | 倉敷市立自然史博物館友の会 幹事会 出席(倉敷市立自然史博物館) |
マスコミ取材、情報提供など
12/6 | 備北民報(新見圏域のコミュニティ紙)に、11/30の希少植物自生地保全活動の記事掲載 |
12/10 | 山陽新聞倉敷本社記者,「重井薬用植物園の四季」用写真撮影 |
12/18 | 山陽新聞朝刊 倉敷・総社圏版 連載「重井薬用植物園の四季」(アレチヌスビトハギ)掲載 |
園内の管理作業など
温室エリア |
植物植え替え(ウナズキギボウシ、オケラ、ヤマシャクヤクなど計13種)/シラン・クチベニシラン掘り上げ/樹木剪定作業(エビヅル、サンカクヅル、モッコク、トウオガタマ)/温室南 果樹棚サビ取り・塗装作業/栽培用 砂 熱湯消毒/水道 凍結防止処置(凍結防止ヒーター巻き)/草刈り(刈払機)作業(カワラケツメイ植栽地、ホソバヤマジソ植栽地、圃場など園地南)/池内部 ヒメガマ刈り取り/古いヒメガマ 細断(とんど焼きに使用のため)/刈草 収集・焼却/オキナグサ植栽地等 トラロープ張替え |
湿地エリア |
草刈り(刈払機)作業(竹林、竹林下園地など)/樹木伐採(ヤマザクラ・ミズキ …幹が枯れかけ、倒木の恐れがあるため,ヤマコウバシ)/モウソウチク 伐採(間伐)・枝打ち/外来植物駆除作業(外来チチコグサ類:イオン倉敷チアーズクラブのボランティア活動)/外周金網フェンス破れ部分修復(イノシシ侵入対策)/中広場~奥広場 観察路に階段設置/ショウブ池 堰堤部 補修(土のう積み)/伐採樹木枝・刈草 収集・焼却
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その他 |
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